文藝春秋digital

蓋棺録<他界した偉大な人々>

蓋棺録<他界した偉大な人々>

偉大な業績を残し、世を去った5名の人生を振り返る追悼コラム。 ★小柴昌俊 ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊(こしばまさとし)は日本の実験物理学をリードして、世界で初めて超新星のニュートリノを把捉するのに成功した。 2002(平成14)年、ノーベル財団からの電話がありノーベル賞授賞を告げられる。受話器に向かって「サンキュー・ベリー・マッチ」と小柴が礼を言うと、集まっていた記者たちが一斉に拍手した。15回目の待機だった。 1926(大正15)年、愛知県に生まれる。父親は陸

4
【全文公開】ニッポンにかかる人々ありき 手嶋龍一さんの「わたしのベスト3」

【全文公開】ニッポンにかかる人々ありき 手嶋龍一さんの「わたしのベスト3」

外交ジャーナリストの手嶋龍一さんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。  日韓が領有を争う竹島の上空を中ロの両軍機が雁行して飛んだ――。東アジアの情勢は年ごとに烈しさを増し、令和の日本を取り巻く地政学は姿を変えつつある。明治の日本も列強の脅威に晒されながら、国づくりを強いられた。熊本城下に生まれた陸軍士官、石光真清は、忍び寄る帝政ロシアの影を敏感に感じ取り、将来の栄達を捨て「露探」となり、アムール河畔に身を潜めた。『城下の人』『曠野の花』『望郷の歌』『誰のために』の4

2