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私の「コロナ後」|塩野七生「日本人へ」

私の「コロナ後」|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 一応は落ちついた観のあるイタリアでも一応は押さえつけた観のある日本でも、「コロナ後」の社会について、かまびすしい議論が交わされるようになった。もはやデジタルでないと追いついていけないとか、テレビ会議やスマートワークが主流になるとか、コロナによる恐怖が遠のいたと思ったら、次はデジタルに背中を押される不安で安心できる暇もない。と言って、恐怖も不安も感じないでいると平和ボケとされてしまうから、人間らしく生きるのはますます困難な時代になった。 作

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