文藝春秋digital

自著映画化始末――南木佳士

文・南木佳士(作家・医師)  昭和が終わる年の1月に第100回芥川賞を受賞した。すると、すぐに映画化の話が持ち込まれた。自作が映画になるなんて夢のようだな、と素直に喜んだ。大手映画会社のプロデューサーや脚本家と信州の貧相な病院住宅で会い、妻の手料理と地酒でもてなし、主演女優はだれがい…

老境にありて――仲代達矢

文・仲代達矢(俳優)  写真・©「帰郷」時代劇パートナーズ  昨年春、私の役者人生は68年目を迎えました。役者としての晩年を意識しながら主人公を演じた作品が、藤沢周平さんの時代小説が原作の『帰郷』です。  私が演じる博奕(ばくち)打ちの宇之吉は老境を迎え、死の足音を聞き自分の人生へ…

おっさんずラブ&あな番 俳優・田中圭が「35歳のブレイク」を語った

「どうして自分は急にこんなことになったのか」と自問自答している。でも、このタイミングには何らかの意味がある。20代で今みたいな注目を受けていたら、絶対に勘違いしていただろうし――。/文・田中圭(俳優) 35歳まで続けてきた仕事が認められた  どうして自分は急にこんなことになったのかと…