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「大衆天皇制」の崩壊 今こそ美智子さまのお言葉をお聞きしたい 御厨貴・林真理子
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「大衆天皇制」の崩壊 今こそ美智子さまのお言葉をお聞きしたい 御厨貴・林真理子

御厨貴(東京大学名誉教授)×林真理子(作家) 象徴天皇制を揺さぶる問題 林 眞子さまと小室圭さんのご結婚がついに実現しそうだ、とどこへ行ってもその話題で持ち切りです。世間では“駆け落ち婚”なんて言われているようですね。 御厨 急転直下で年内結婚、と相成りそうですね。 林 お二人の婚約内定の発表からこの4年間は、大変な大騒ぎになっていましたし、各々の皇室観や結婚観をめぐって国内が分断されているような状態です。現在に至っても、必ずしも祝福ムードにはなっていないように見えます

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眞子さまの恋を「皇室結婚史」から考える——林真理子「李王家の縁談」完結対談

眞子さまの恋を「皇室結婚史」から考える——林真理子「李王家の縁談」完結対談

林真理子氏による本誌連載小説「李王家の縁談」が今号で最終回を迎えた。 明治時代に旧佐賀藩藩主、鍋島直大(なおひろ)の娘として生まれ、19歳で梨本宮家に嫁いだ伊都子。皇族となり2人の娘を儲けると、長女を朝鮮王家に、次女を伯爵家に嫁がせるなど家柄を重んじた縁談を次々に進め国に尽くした。物語は、彼女の日記を紐解きながら描かれる。 今、皇室の結婚といえば話題になるのは、眞子さまと小室圭さんの一件。「皇室の結婚史」から、林真理子さんと歴史学者・静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんが

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連載小説「李王家の縁談」#16 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#16 |林真理子

【前号まで】 昭和十二年(一九三七)からの戦争は、終わるどころかますます激しくなっている。それでも人々は日本の勝利を疑わなかった。迎えた昭和二十年五月二十四日。けたたましいサイレンがB29の襲来を報せたその晩、伊都子が暮らした気品溢るる七百坪もの梨本宮邸は、戦火にのまれていったのだった。 ★前回の話を読む。

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連載小説「李王家の縁談」#15 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#15 |林真理子

【前号まで】 昭和八年(一九三三)十二月二十三日、東京にサイレンが鳴り響く。天皇家に世継ぎが生まれたのである。待望の男児誕生に日本中が万歳三唱の声を合わせた。歓喜に身を浴しながらも、かつて娘を朝鮮の王世子のもとへ嫁がせた梨本宮伊都子妃は、朝鮮、中国と日本との関係悪化の報道に触れ、戦局を案じていた。 ★前回の話を読む。

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連載小説「李王家の縁談」#14 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#14 |林真理子

【前号まで】 昭和六年(一九三一)十二月。梨本宮伊都子妃の娘方子のもとに男の子が生まれた。方子とその夫李垠は彼を玖と名付け、「二十九代の李王家の王」の誕生を心底喜んだ。翌年、方子の義妹徳恵のもとに女の子が生まれる。よろこびごとの続く伊都子の心に、精神病を患う徳恵だけが影を落としていた。 ★前回の話を読む。

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連載小説「李王家の縁談」#13 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#13 |林真理子

【前号まで】 昭和六年(一九三一)。梨本宮伊都子妃の娘方子の夫である李垠には徳恵という妹がいた。母親の死に心を病み、「早発性痴呆症」と診断された徳恵だったが、美しく誠実と名高い宗武志と結婚。新居への引っ越しも済ませ、順調な新婚生活を送るかに思えた。しかし、再び奇行を見せるようになってしまう―― ★前回の話を読む。  新婚旅行ともいえる対馬への訪問で、徳恵(トケ)は異常な行動をみせた。  新婚の夫が懐かしい人々と歓談している最中に、突然やってきて、ずっと笑い続けていたとい

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連載小説「李王家の縁談」#12 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#12 |林真理子

【前号まで】 昭和五年(一九三〇)。佐賀藩主の鍋島家から梨本宮家に嫁いだ伊都子妃には娘が二人いた。長女方子は夫李垠と目を見張るような邸宅を建て移り住み、次女規子のもとには愛らしい赤ん坊が生まれた。喜びごとが続く中、今度は李垠の妹徳恵のもとへ縁談が舞い込む。曰く、「どんな娘でも心奪われる男」― ★前回の話を読む。

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第68回「菊池寛賞」発表

第68回「菊池寛賞」発表

第68回菊池寛賞の選考顧問会は10月6日午後5時から、阿川佐和子、池上彰、保阪正康、養老孟司の四顧問を迎え、東京・築地の新喜楽で開かれました。慎重な討議の結果、下記の通り授賞が決定いたしました。アンケートをお寄せくださいました各界の方々、並びにご協力いただきました各位に厚く御礼申し上げます。 公益財団法人日本文学振興会 東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋内 賞・各受賞者に正賞・置時計及び副賞・100万円 Q:菊池寛賞とは? A:文藝春秋の創業者・菊池寛(明治21年

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連載小説「李王家の縁談」#11 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#11 |林真理子

【前号まで】 昭和三年(一九二八)。佐賀藩主の鍋島家から梨本宮家に嫁いだ伊都子妃には二人の娘がいた。伊都子は娘の縁談のため奔走し、それぞれ朝鮮の王族李王家と公家である広橋家へ嫁がせたが、姪の節子が秩父宮殿下の妃に選ばれたことを知り、心穏やかではいられないのであった。 ★前回の話を読む。  昭和四年、五年と続く年は、伊都子(いつこ)にとって喜びごとが多かった。  何よりも嬉しいことは、広橋伯爵に嫁いだ規子(のりこ)に、女の子が生まれたのである。父親そっくりの、大きな目をし

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連載小説「李王家の縁談」#10 |林真理子

連載小説「李王家の縁談」#10 |林真理子

【前号まで】 韓国併合から18年経った昭和3年(1928)。佐賀藩主の鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子妃には娘が二人いた。姉の方子は、李王家の王世子、李垠に、次女の規子は山階宮との縁談が破談になり、広橋伯爵に嫁ぐ。そして王世子の妹である李徳恵が日本に留学し、方子の家に迎えられた。 ★前回の話を読む。  昭和の御代になって二度めの、昭和三年の正月も静かに過ぎようとしていた。  十一月の即位の礼を控え、宮中での拝賀の儀は規模を小さくして行なわれた。  が、天皇皇后両陛下は機嫌

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