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#画家

藤田嗣治 番町ジイジがくれたクレパス 藤田嗣隆 100周年記念企画「100年の100人」

「乳白色の肌」と呼ばれた裸婦像などでエコール・ド・パリの代表的な画家となった藤田嗣治(1886~1968)。『レオナルド藤田嗣治 覚書』の著者、藤田嗣隆氏が、大叔父・嗣治の思い出を語る。/文・藤田嗣隆(著述家) 藤田氏 幼い頃私は、当時、麹町六番町に住んでいた大叔父を「番町ジイジ」と呼んでいました。特によく覚えているのは、終戦の前年、学習院初等科に入学した折、大叔父のアトリエに挨拶に行った時のことです。迎えてくれた大叔父は「入学祝いにやろうと手に入れておいたんだ」と言って

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山下清 旅先では描かない放浪画家 山下浩 100周年記念企画「100年の100人」

日本全国を放浪し、旅先で見た風景を貼り絵で表現した山下清(1922~1971)。早逝の画家を甥である山下浩氏が語る。/文・山下浩(山下清作品管理事務所) 山下氏 私が小学生の頃、同居していた伯父・山下清に「なぜ、こんなに細かい絵を描くの?」と聞いたことがある。伯父は少し困って「仕事だからな」と答えた。伯父の仕事とは、決して仕方なく行っていた作業ではない。“日本のゴッホ”と呼ばれていた伯父は、ヨーロッパ旅行の際にゴッホの墓を訪れ、「ゴッホは可哀そうだ。生涯で絵が1枚しか売れ

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【立花隆「知の巨人」の素顔】「猫ビル」に黒猫を描いた日「これは名所になるね」|島倉二千六

文・島倉二千六(画家) ”猫ビル”の画家立花隆氏の事務所は壁面に黒猫の顔が大きく描かれ、“猫ビル”と呼ばれている。描いたのは画家・島倉二千六(80)だ。色彩の絶妙な筆遣いから黒澤明や山田洋次など巨匠たちに請われ、映画の背景画を担当してきた。最近は庵野秀明の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でも活躍、製作の舞台裏を支え続ける。 完成した猫ビル 具合が悪そうと、なんとなくうかがっていたけれど、ご本人はあまりお話しされなかったのでしょうね。無駄なことをおっしゃらないのは立花さん

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【全文公開】進路への光 原田マハさんの「わたしのベスト3」

作家の原田マハさんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。  新しい時代・令和になって、これからの若者たちに読み継いでもらいたい名著とは、私が若い時分に出会い、少なからずその後の人生に光を投げかけてくれた本である。しかも、面白いことに3冊とも、私が21歳、大学3年生のときにたまたま手にしたものだ。まさか、のちにこの3冊が一生忘れられない宝物のような本になろうとは、まったく想像もしなかった。  当時、私は関西の大学に通っていた。実家の経済状態は最悪で、仕送りも止まり、ボ

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