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ガーナの名誉酋長|土居恵規

ガーナの名誉酋長|土居恵規

文・土居恵規(株式会社 明治参与) 日本のチョコレートメーカーにとって、ガーナ共和国(以下、ガーナ)産カカオ豆は、寿司屋にとってのマグロだ。これさえあれば何とか商売になるのである。わが国が輸入するカカオ豆の7割以上がガーナ産なのだから。 そのガーナの西部にある、人口1000人ほどのアセラワディという村の名誉酋長に、私は任命された。今から12年前のことである。現地語ではンコスオヘネ、英語ではデベロップメント・チーフ(直訳すると開発チーフ)と呼ばれている。有名人ではあのミュー

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『駒形丸事件 インド太平洋世界とイギリス帝国』

中島岳志さんの「今月の必読書」…『駒形丸事件 インド太平洋世界とイギリス帝国』

「つながる歴史」を紡ぐことで事件の全貌を解明1914年4月、日本船籍の「駒形丸」が香港を出港した。この船をチャーターしたのはグルディット・シンというインド人ビジネスマンで、香港から北米への移民希望者を移送する事業を企てた。途中、上海と門司と横浜で乗客を増やし、合計376人のインド人がカナダを目指した。同年5月末にバンクーバーに到着したものの、約2か月間、接岸を許されず、わずかな許可者を除いて上陸が認められなかった。船は太平洋上を引き返し、日本とシンガポールを経由してコルカタ(

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司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義 ビジネスマン必須の“最高の共通言語”【片山杜秀×佐藤優】

司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義 ビジネスマン必須の“最高の共通言語”【片山杜秀×佐藤優】

「エリート」と「大衆」が分断された今こそ、世代を超えて読み継ぐべき「国民文学」。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官) <この記事のポイント> ▶︎連載が開始されたのは1968年。右肩上がりの時代に、多くの読者は徐々に“成り上がっていく”自分を重ね合わせて読んだ ▶︎司馬遼太郎はとにかく「動いているもの」が好きで、「組織」とか「システム」には全く興味を示さなかった ▶︎『坂の上の雲』は世代間のギャップを埋める“最高の共通言語”になるかもしれない

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