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戦場に消えた六人のオリンピアン 早坂隆

戦場に消えた六人のオリンピアン 早坂隆

戦争という歴史の荒波に翻弄され、落命したアスリートたちの悲劇。/文・早坂隆 (ノンフィクション作家) オリンピックは時代を映す鏡令和3年夏の東京は、コロナ禍において行われた最初のオリンピックの舞台として歴史に刻まれることになった。過酷な社会情勢に翻弄されながらも、精一杯のプレーを続ける一流アスリートたちの姿に心揺さぶられた人も多かったであろう。 そんなオリンピックだが、これまでの歴史を俯瞰すると、実に多くのアスリートたちが今回と同様、いやそれ以上に時代の運命に振り回されて

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松山英樹が世界を制した「聞く力」|アジア勢初マスターズ制覇の秘密を丸山茂樹が語る

松山英樹が世界を制した「聞く力」|アジア勢初マスターズ制覇の秘密を丸山茂樹が語る

アジア勢初のマスターズ制覇。私は涙が止まらなかった。/文・丸山茂樹(プロゴルファー・東京五輪ゴルフ日本代表ヘッドコーチ) <summary> ▶︎松山がすごいのは、練習で出来たプレーを試合で再現する能力が高いところ ▶︎今回、優勝できたのはコンビネーションがぴたりと合ったことと、「チーム松山」の貢献があったからではないか ▶︎色々な人に話しかけて、多くのことを吸収する。見たり、聞いたりしたことを吸収して結果に結びつけるのが本当の強さ。松山はそれができる 丸山氏 日本スポ

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ピンチはチャンス|川内優輝

ピンチはチャンス|川内優輝

文・川内優輝(プロランナー) 2020年春。緊急事態宣言が発令された。「ステイホーム」の呼びかけにより、街から人が減り、陸上競技場は閉鎖された。公務員のまま走っていたならば、異様な社会の雰囲気の中で走れなくなっていたかもしれない。しかしプロランナーにとって走ることは仕事。緊急事態宣言下でも出勤していた人達と同様に「仕事を辞めるわけにはいかない」という理屈が成り立った。とはいえ、普通に街中で行なっていたランニングも人目を避けて、時間や場所を選んで行わざるを得なくなった。広い河

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【山口香×有森裕子】改めて開催の意義を問う「東京五輪、国民は望むのか」

【山口香×有森裕子】改めて開催の意義を問う「東京五輪、国民は望むのか」

「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」発言で辞任した森喜朗氏の後任として橋本聖子氏が東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長に就いた。長引くコロナ禍で開催も危ぶまれる中、東京五輪の“病巣”はどこにあるのか——。森体制に異論を唱えてきたソウル五輪女子柔道銅メダルの山口香筑波大学教授、バルセロナ五輪で女子マラソン銀メダルの有森裕子氏による緊急対談を敢行した。 <summary> ▶︎JOC新会長の「決め方」について、武藤敏郎事務総長は「透明性」を強調したが

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競技者は荒々しくあれ|為末大

競技者は荒々しくあれ|為末大

文・為末大(為末大学学長・元陸上選手) 為末氏 新型コロナの影響で、あれよあれよという間にオリンピックが延期になり、インターハイが甲子園が中止になった。もと競技者として想像しただけでも辛いが、この試合の延期や中止は、アスリートにとってどんな影響があるのか。 ピーキングという技術がある。勝負の試合の日に自分の体や心をピークの状態に持っていく技術のことだ。プロ野球やサッカーなどのリーグ戦は、どちらかというと常に体を良い状態に保つことを重視するが、オリンピックや高校生の試合は

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