文藝春秋digital

あいにいきたい|おとど

あいにいきたい|おとど

文・おとど(桂浜水族館公式マスコットキャラクター) このような話は幾度となく綴ってきた。インタビュアーは、当時の苦労話を聞きたがり、こちらがマイクに向かって少し大げさな「苦労話」とやらをお涙頂戴と言わんばかりに語れば、世間はお約束通りに同情するだろう。しかし、実際のところ当事者としては、困ったことにこれといった苦労が思い出せない。酒の一杯でも飲めば、記憶の引き出しの鍵が開いて話は変わるかもしれないが――。 平成28年4月16日、私は高知県高知市にある名勝「桂浜」の浜辺に建

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伊達公子が語る大坂なおみ「全盛期はまだ先にある」

伊達公子が語る大坂なおみ「全盛期はまだ先にある」

2020年9月、大坂なおみは全米オープンを制し、22歳にして自身3度目となるグランドスラム制覇を達成した。2021年、東京オリンピックが開催されれば、日本代表としてメダルも期待される。 彼女が16歳の頃からプレーを見ている日本テニス界のレジェンド、伊達公子氏がその未来を語る。 伊達氏(元プロテニスプレーヤー) 彼女は変わった 2019年、大坂選手は年初の全豪オープンで優勝して世界ランク1位になりました。コーチの解任などもあってちょっと調子を落としましたが、シーズン後半

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繋がりと分断|金原ひとみ

繋がりと分断|金原ひとみ

文・金原ひとみ(作家) コロナで生活は変わりましたか? とインタビューなどでよく質問を受ける。あまりピンとこず、「大して変わってないです」と答えてきたし、実際、中学に入学したばかりなのに3ヶ月近く学校に通えなかった長女や、入社早々研修が飛び、在宅勤務と休業を織り交ぜながらのイレギュラーな社会人生活をスタートさせた新入社員の友人、大学の前期の授業がすべてオンラインになり、決まっていた講演会が全て中止になった父などと比べると、インタビューがオンラインになったり、受賞した文学賞の

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