文藝春秋digital

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 米社会の「ファンタジー」|橘玲

トランプ時代のアメリカは、「なぜこんなひどいことになったのか」という疑問や不安にこたえようとする野心的な著作を生みだした。 ネットワーク論の世界的権威クリスタキスは『ブループリント』で、該博な知識を縦横無尽に駆使して「人間の本性」を検証した。その結論は、目の前の暗鬱な出来事にもか…

橘玲さんが今月買った10冊の本

米国の分断 黒人男性の死をきっかけにアメリカ各地で抗議行動の嵐が吹き荒れたが、感染症はそれ以前から進んでいたアメリカ社会の分断と混乱を顕在化させたにすぎない。それは世界の(そして日本の)明日の姿でもある。 アメリカにはヘロイン乱用者が100万人、鎮痛剤として処方されたオピオイドの乱…

【橘玲 特別寄稿】臆病者のための「コロナ時代の資産防衛術」

株、不動産、債券、金……プロでもお金が増やせない時代に私たちはどうするべきか。/文・橘玲(作家) <この記事のポイント> ●普通預金はコストをすべて銀行が負担してくれるきわめてすぐれた金融商品だ ●マイホームの購入は、レバレッジをかけた「投資」である ●リーマンショックのときもそう…

【橘玲 特別寄稿】ヒトは「狡猾なウイルス」に試されている

新型コロナウイルスは世界中を大混乱に陥れた。感染症は本質をあぶりだす。ヒトの本性や社会の仕組みが浮き彫りになった。そしておそらく、これからもっと驚くようなことが起こるだろう。/文・橘玲(作家) 社会の本質があぶりだされた 今年はじめ、ひとびとがなにに夢中になっていたか覚えているだ…

橘玲さんが今月買った10冊の本

快感は論理に  20世紀の科学の最大のパラダイム転換のひとつが、進化論で起きたことは疑いない。DNAの二重らせんの謎が解かれ、生き物の生存・生殖戦略がアルゴリズムとして記述できるようになったことで、生物学は根本的に書き換えられた。  これを人間に拡張すると、私たちのよろこびやかなしみ…

【全文公開】意識や感情も進化の産物 橘玲さんの「わたしのベスト3」

作家の橘玲さんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。  ダーウィンの進化論から1世紀、1953年にワトソンとクリックがDNAの二重らせんを発見し、遺伝の仕組みを解明したことで、生き物の生態をプログラム(アルゴリズム)として記述できるようになった。これが「現代の進化論」で、知の巨大な…

橘玲さんが今月買った10冊の本は?

4名の優れた「読み手」が、今月買った本を特別に教えます。今回の担当は、作家の橘玲さんです。