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「二階俊博」その男、面妖につき――新政権樹立の功労者へ

「二階俊博」その男、面妖につき――新政権樹立の功労者へ

安倍首相の辞任表明から、今回の総裁選の荒波を巧みに乗りこなしたのは、財務相兼副総理の麻生太郎、幹事長の二階俊博、そして自ら総裁候補に名乗りを上げた官房長官の菅義偉の3人だった。中でも、「面妖な動き」を見せたのは二階幹事長。そのしたたかな戦略とは——。/文・赤坂太郎 再発の兆候 7年8カ月に及ぶ一強政権の後に繰り広げられたのは、新たな一強の「勝ち馬」に乗ろうとする者たちの騒乱であった。 首相の安倍晋三は8月28日の会見で、「総裁を辞めていく立場で、私から次の総裁選に影響力

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突然の辞意表明で総裁選へ “ポスト安倍候補”5人は何を語っていたか

突然の辞意表明で総裁選へ “ポスト安倍候補”5人は何を語っていたか

“ポスト安倍候補”5人の「ことば」 コロナ禍のさなか、突然の幕引きだった。 安倍晋三首相は、28日午後5時に開いた記者会見で、体調問題を理由に辞任する意向を明らかにした。24日には、首相としての連続在任期間が歴代最長となったばかりだった。 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、永田町では、激務で安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎が再発したのではないかと囁かれてきたが、その推察は的中していた。 安倍首相は会見で、自身の体調問題について「8月上旬に潰瘍性大腸炎の再発が確認された

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菅義偉官房長官、すべての疑問に答える

菅義偉官房長官、すべての疑問に答える

小池都知事との攻防、GoToキャンペーン批判、安倍総理との関係……コロナ対応では「菅外し」も囁かれた。安倍政権の屋台骨を支え続けてきた官房長官・菅義偉は、この間、何をしていたのか──あらゆる疑問をぶつけた。 観光は「地方創生の切り札」 7月22日から、旅行代金を最大で35%補助する「Go Toトラベル」キャンペーンが始まりました。正直申し上げて、批判は多いです。おそらく皆さん、まだ新型コロナウイルスへの恐怖感がすごく強いのでしょう。無理もありません。ただ、専門家の先生方も

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「総理は精根尽きている…」安倍が解散に踏み切れない“岸田爆弾”

「総理は精根尽きている…」安倍が解散に踏み切れない“岸田爆弾”

窮地打開には伝家の宝刀を抜くしかない。だが、それができない苦悩。安倍の力の衰えと共に「パクス・アベーナ」は終わり、権力闘争の時代へ。永田町では策士たちが蠢き出している。/文・赤坂太郎 解散できない安倍の苦悩 鬱陶しい梅雨のさなか、公明党の支持母体である創価学会の地方の幹部たちは、じめじめとした気分に苛まれていた。「感染したらどうするのか」「入館者を入れ替えるたびイスや手すりを消毒するなんて現実的じゃない」「受付なんかしたくない」……。かつてなら二つ返事で応じてくれた会員か

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コロナが変えた権力構造 “菅外し”で現実味を帯びる「長官辞任」と「石破擁立」

コロナが変えた権力構造 “菅外し”で現実味を帯びる「長官辞任」と「石破擁立」

「岸田次期首相で事実上の院政」を目論む安倍首相。だが、岸田氏をこき下ろし続けてきた菅官房長官は、絶対にそのシナリオを阻みたい。それを察知した首相周辺は急速に“菅外し”を進める。新型コロナウイルスは安倍・菅の間に亀裂を入れてしまった。そして安倍首相の宿敵・石破氏と菅長官の距離は縮まり……疎外者2人は安倍包囲網に動くのか? 緊急事態宣言下で大きく変容する永田町の権力構造の変化をレポート。/文・赤坂太郎 菅の面前で大坪を追い出した今井 東京五輪を延期に追い込んだ新型コロナウイル

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官邸で勃発した“冷戦”――安倍が目論む「菅の追い落とし」と「後継者・岸田」

官邸で勃発した“冷戦”――安倍が目論む「菅の追い落とし」と「後継者・岸田」

IR、河井夫妻、桜を見る会……側近のスキャンダル続出で、菅義偉官房長官の包囲網が狭まっている。そんな中、安倍晋三首相は、自民党仕事始めのスピーチで「柚子は9年の花盛り」と語った。その言葉に込められた安倍の野望とは?/文・赤坂太郎 「改憲をやってくれるかどうかわからない」 「国のかたちを語るもの。それは憲法です。未来に向かってどのような国を目指すのか。その案を示すのは、私たち国会議員の責任ではないでしょうか」  1月20日、衆院本会議場。施政方針演説の終盤、首相・安倍晋三

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「安倍さんの続投しかない」森喜朗、東京2020と政局を大いに語る。

「安倍さんの続投しかない」森喜朗、東京2020と政局を大いに語る。

「私はオリンピックの直前に83歳になります。いつ倒れてもいつ死んでもおかしくない。だから、残りの人生、オリンピックのため、日本のために奉仕する」。はいかま宣告、そして人工透析……満身創痍の体で憂国の想いを語り尽くした。/文・森喜朗(東京五輪・パラリンピック組織委員会会長) 残りの人生は世のために尽くす  腎機能が低下してしまって、昨年の2月から遂に人工透析だよ。週3日、病院で3時間か3時間半かけてやっている。「大変ですね」とよく言われるけれど、透析をしている時間は“休養”

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囁かれる「五輪イヤー解散」笑うのは誰だ? 安倍首相、それとも……

囁かれる「五輪イヤー解散」笑うのは誰だ? 安倍首相、それとも……

予想外に長引いた「桜を見る会」の余波。安倍官邸は国民の反感を読み違えた。この窮地を脱出するために「伝家の宝刀」を抜くのか? 政界真相レポート/文・赤坂太郎 官邸でイチローを説得した安倍 「決してたやすい道ではないが、必ずや私の手で成し遂げていきたい」  首相の安倍晋三は昨年12月、臨時国会閉幕後の記者会見で憲法改正についてこう述べた。衆院解散・総選挙の可能性についても「国民の信を問うべき時が来たと考えれば、解散・総選挙を断行することに躊躇はない」とまで言い切った。改憲に

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「桜を見る会」で再浮上する岸田総裁論

「桜を見る会」で再浮上する岸田総裁論

安倍一強が揺らいでいる。閣僚の連続辞任、「桜を見る会」と相次ぐ不祥事。そんな中、「ハト派による改憲」シナリオが台頭してきた。すなわち、次期総裁として、岸田文雄が浮上してきたのである。/文・赤坂太郎 相次ぐ不祥事の中、「ハト派による改憲」シナリオが台頭してきた  存外、権力の行く手を嗅ぎ取る感覚はその外周円の方が鋭いのか。安倍晋三が最長首相となる3日前の11月17日、東京都・信濃町の創価学会総本部。公明党の支持母体・創価学会が、任期満了を迎えた原田稔会長の「再任」を決めた。

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麻生太郎副総理が激白 「安倍総理よ、改憲へ四選の覚悟を」

麻生太郎副総理が激白 「安倍総理よ、改憲へ四選の覚悟を」

「隣国とは仲良くなれない」「しがらみのない政治なんてない」……安倍長期政権を支え続けている麻生太郎副総理を訪ねると、歯に衣着せぬ“麻生節”が飛び出した。安倍首相本人は否定しているが、麻生氏は「安倍四選」に言及する。その心の内は――/文・麻生太郎(財務大臣兼副総理) 長期政権の理由  安倍晋三総理は11月20日で、在任期間が歴代最長となりました。この7年間を持ちこたえられた理由をよく聞かれますが、それは誰にも分からない。消費税率を上げても支持率が下がらなかったのを見て、「ラ

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