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迷走するおうち時間|小宮山雄飛

迷走するおうち時間|小宮山雄飛

文・小宮山雄飛(ミュージシャン) コロナによって、おうち時間が増えるようになってから1年以上が経ちますが、元々食べ歩きが趣味だった僕にとって、自粛を余儀なくされたこの1年間の〈食の〉新しい生活様式は、一言で言うならば「迷走」でした。 コロナ禍になってまず最初に始めたのは、家での「蕎麦打ち」。いきなり蕎麦打ちかと思うかもしれませんが、有り余る時間をおうちの食生活に活かそうと思ったら、作る方に時間をかけるしかないのです。食べるのは意外とすぐに終わってしまいます。ローマ時代の貴

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