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武田徹の新書時評 子どもたちの未来のために

武田徹の新書時評 子どもたちの未来のために

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。 子どもたちの未来のために安倍政権誕生以来の重点政策だった大学入学共通テストへの外部試験、記述式問題の導入は、実施に問題ありとしていずれも見送られる結果になった。こうした見通しの甘さは、未来の命運を握る教育を舵取りする上で致命的ではないか。 たとえば菅政権は「こども」と「デジタル」を看板政策とするが、確かな検証なくデジタル技術を教育へ導入すれば実効性を欠くどころか危険ですらあろう。その点、バトラー後藤裕子

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『闇の盾』著者・寺尾文孝さんインタビュー

『闇の盾』著者・寺尾文孝さんインタビュー

連絡先は非公開。当然、ホームページもなし。会費は年間2000万円で紹介制……。この謎めいた会社こそが、どんなトラブルでも処理してくれると囁かれる「日本リスクコントロール」だ。この本には、同社を設立した寺尾文孝氏が関わった政治家、官僚、芸能人、暴力団幹部とのエピソードが綴られている。 柔道3段、剣道3段の寺尾氏。もとは精鋭ぞろいの第一機動隊に所属していた警察官だったが、階級社会に違和感を覚え、5年半で退職する。 「警察官は天職だと思うくらい自分には合っていたと思うね。だから

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国家社会主義化した日本経済|保阪正康『日本の地下水脈』
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国家社会主義化した日本経済|保阪正康『日本の地下水脈』

資本主義の本質が誤解された日本社会では財界人を狙ったテロが頻発するようになる。/文・保阪正康(昭和史研究家)、構成:栗原俊雄(毎日新聞記者) 保阪氏 国家=軍事が先導する資本主義江戸時代の日本の経済秩序は、それぞれの「藩」のなかで完結していた。各藩がそれぞれ独自の法体系を持ち、原則としてその藩内だけで通用する藩札を発行していた。 しかし欧米列強に倣う帝国主義国家を新しい国家像のモデルとした明治新政府は、藩を廃止して中央集権を推し進めた。列強に伍する軍事力と経済力を持つた

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手嶋龍一さんが今月買った10冊の本

手嶋龍一さんが今月買った10冊の本

想定不能の危機に備えるわれわれは「習近平の中国」にどう向き合えばいいのか。21世紀の国際社会に突き付けられた難問である。「メルケルのドイツ」は、ウイグルへの人権抑圧を非難しながら、巨大な利益をこの国から引き出そうとしてきた。だが、共産党政権が結党100年を機に「中華民族の偉大な復興」を唱え、中国主導の生産システムに欧州各国を組み込もうとするに及んで、安易な政経分離など通用しないと覚ったはずだ。 柯隆の『「ネオ・チャイナリスク」研究』は、中国の素顔を遠近両方から精緻に描ききっ

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本郷恵子さんの「今月の必読書」…『チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史』

本郷恵子さんの「今月の必読書」…『チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史』

漢字とアルファベットをめぐる技術の変遷はじめてワープロ専用機を買ったのは、1986年だったと思う。値段は20万円以上で、当時大学院生だった私には、かなり勇気のいる買い物だった。キーボードで入力した文章が、きれいな活字になって打ち出されると、ひどく立派なことを成し遂げたような気がしたものだ。 初期のワープロで苦労したのが漢字への変換である。いちいち時間がかかるうえに、使用頻度が低いJIS第2水準の漢字群については、必要になるたびに専用のフロッピーディスクをセットして、わざわざ

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大相撲新風録 豊昇龍|佐藤祥子
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大相撲新風録 豊昇龍|佐藤祥子

豊昇龍 (モンゴル・ウランバートル出身、立浪部屋、22歳) 叔父・朝青龍の「金言」を胸に躍進元横綱朝青龍の甥にあたる前頭五枚目の豊昇龍が、先の名古屋場所で初の技能賞を受賞した。2020年9月に新入幕して以来、初の2桁勝利となる10勝をあげ、「メチャクチャ嬉しいです!」と、叔父を彷彿とさせる、茶目っ気溢れる笑顔を見せた。 その運動神経や、足腰のバネの強さと負けん気は叔父譲りだ。相撲界では細身とされる身長186センチ、体重131キロの体で繰り出す足技は、見るも鮮やか。モン

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角幡唯介さんの「今月の必読書」…『ガリンペイロ』

角幡唯介さんの「今月の必読書」…『ガリンペイロ』

アマゾンの奥地で一攫千金を夢見る無法者たち自分が生きている意味や経験を、現実の何かに置き換えることは可能だろうか。山や極地を旅すれば、その間は生きていることを実感できる。でも、その時間は永久にはつづかない。最近では移動や狩りでつながった大地こそ、人間存在の根源的帰属先では? と考えるようになったが、かといって完全に自信があるわけではない。それを探求するのが人生の唯一の仕事だとわかっていながら、ずぼらなので手っ取り早くその答えを知りたいとも思う。 と、そんな折に本書を読み、ふ

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【蓋棺録】辻久子、酒井政利、藤田紘一郎、李麗仙、ドナルド・ラムズフェルド〈他界した偉大な人々〉
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【蓋棺録】辻久子、酒井政利、藤田紘一郎、李麗仙、ドナルド・ラムズフェルド〈他界した偉大な人々〉

偉大な業績を残し、世を去った5名の人生を振り返る追悼コラム。 ★辻久子バイオリニスト辻久子(つじひさこ)(本名・坂田久子)は、天才少女として注目され、戦前から戦後にかけて日本のクラシック音楽を支えた。 1973(昭和48)年、久子の演奏会が普段以上の大盛況となった。直前、3500万円のストラディバリウスを買うため自宅を売ったと報じられ、その音色を少しでも聴きたいと、聴衆が殺到したからだった。もちろん、客寄せに使おうなどとは思わなかったが、「展示会で弾かせてもらったら欲しく

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角田光代さんの「今月の必読書」…『つまらない住宅地のすべての家』

角田光代さんの「今月の必読書」…『つまらない住宅地のすべての家』

逃亡犯が住宅地にもたらす「爆発」ページを開くと、小説の舞台である「つまらない住宅地」の地図と、住人の名字、何人暮らしかが書いてある。「笠原家……75歳の妻と80歳の夫の2人暮らし」といった具合に。 小説は、この一角に住む人たち、それぞれの視点に切り替わりながら進む。冒頭で、この町に逃亡犯が向かっているらしいことがわかる。2つ隣の県の刑務所を脱獄したのは、勤め先から横領をした36歳の女性で、この住宅地近辺の出身らしい。住人たちは、テレビやインターネットや学校や職場で事件を知り

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霞が関コンフィデンシャル〈官界インサイドレポート〉
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霞が関コンフィデンシャル〈官界インサイドレポート〉

日本を動かすエリートたちの街、東京・霞が関。日々、官公庁を取材する記者たちが官僚の人事情報をどこよりも早くお届けする。 ★副長官人事に急浮上した男今秋の霞が関における最大の関心事は、杉田和博官房副長官(昭和41年、警察庁入庁)の後継問題だ。 7月25日、杉田氏は副長官就任から3134日を迎え、古川貞二郎氏(35年、厚生省)を抜き、在職日数の歴代最長記録を更新。本人は周囲に「政権の課題を処理し続けたら、ここまで来た。数字に興味はない」と素っ気なく語る。 後任には、岡崎浩巳

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