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天皇“ご懸念”でも菅は止まらない
|赤坂太郎

天皇“ご懸念”でも菅は止まらない |赤坂太郎

世論も専門家の提言もスルーの裏で、密かな政権延命工作が。/文・赤坂太郎 「サミットは俺が動かした」6月14日夕、英国コーンウォールでのG7サミットから帰国したばかりの菅義偉首相は、官邸の首相執務室で二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長と向き合っていた。3人の用向きは、16日の会期末を控え、野党が求める国会会期の延長を巡る対応だ。野党の要求拒否を早々に確認すると、話題はサミットに移った。 「決まったメンバーであれだけ長い間議論していると、首脳同士は自然と親しく

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「泥舟」菅政権 それでも倒閣の動きなし|赤坂太郎

「泥舟」菅政権 それでも倒閣の動きなし|赤坂太郎

「反・菅」勢力頼みの安倍までが首相支持の奇怪。/文・赤坂太郎 麻生・菅コンビは「縁起が悪い」5月21日、自民党本部で衆参60人の国会議員が出席し「半導体戦略推進議員連盟」の初会合が開かれた。会長には税調会長の甘利明が座り、安倍晋三と麻生太郎という2人の元首相が最高顧問に就いた。第2次安倍内閣発足以降、この3名と官房長官だった菅義偉は、4人の頭文字から「3A+S」と呼ばれ、長期政権を中枢で支えた。その「3A」が同席したことで、「幹事長の二階俊博に対抗し、安倍・麻生連合で党内の

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菅首相になぜ国民の声「五輪開催反対」は届かないのか【広野真嗣】

菅首相になぜ国民の声「五輪開催反対」は届かないのか【広野真嗣】

五輪強行開催に突っ走る暴走機関車──政権中枢は何を考えているのか?/文・広野真嗣(ノンフィクション作家) <summary> ▶ある官僚はこう述べた。「開催すれば、どこかで感染が起き、平和の祭典が非難の対象になる。中止すれば日本政府は国際的に信用をなくし、来年2月の北京冬季五輪にコロナに打ち勝つという政治的実績も奪われ、政権も倒れる」 ▶過去12カ月の平均訪日外国人数は月に2万人である。海外からの観客を断念したとはいえ、その5倍近い数が、2カ月の間にやってくる ▶菅は今、国

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菅首相が党幹部職員に密命を……「4月解散・5月選挙説」急浮上の舞台裏

菅首相が党幹部職員に密命を……「4月解散・5月選挙説」急浮上の舞台裏

総理周辺が煽る春の嵐。その真意やいかに?/文・赤坂太郎 <summary> ▶︎自前の派閥を持たない菅にとって、世論調査は命だ。支持率が下がると無派閥という最大の弱点が露呈する ▶︎「4月に解散しても大丈夫なように準備を進めておいてくれ」。菅は3月中旬、深い信頼を寄せる自民党本部の幹部職員にこう密命を下した ▶︎外は終息が見通せないコロナ禍、内では二階と麻生の対立など主導権争い、そして安倍との微妙な関係で政権基盤が揺らぐ 支持率上昇に拍手してはしゃぐ最高指導者 緊急事態

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菅義偉「ファミリー」の研究 官僚には厳しく、身内には甘い最高権力者の実像|森功(ノンフィクション作家)

菅義偉「ファミリー」の研究 官僚には厳しく、身内には甘い最高権力者の実像|森功(ノンフィクション作家)

長男は秘書官から東北新社へ、破産した実弟はJR企業へ。苦労人の宰相は、忖度を利用し親族に便宜を図っていた。/文・森功(ノンフィクション作家) <summary> ▶︎なぜ、首相の親族が“汚職”の現場に登場したのか。疑問を解くカギは、明るみに出た接待の時期にある ▶︎菅義偉は親しい友人にもほとんどファミリーの話をしない。それゆえどのような親族がいるのか、事務所の秘書たちでさえ詳しくは知らない ▶︎大学時代、同居した3歳違いの実弟は破産したあとJR子会社の重役となり、大学卒業後

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古川貞二郎・元官房副長官特別寄稿「誰が官僚を殺すのか」――霞が関に人材が集まらなくなった

古川貞二郎・元官房副長官特別寄稿「誰が官僚を殺すのか」――霞が関に人材が集まらなくなった

官僚は政治家の手足ではない。霞が関が滅べばこの国はもたない。/文・古川貞二郎(元内閣官房副長官) <summary> ▶総務省接待問題において、古川氏は大きなショックを受け、2つの疑問を抱いている ▶嘘は、残念なことに、近年、国政の場において珍しいことではなくなっている。政治と行政の「驕りと弛緩」であり、国会や国民の軽視に他ならない ▶「政と官」は車の両輪として役割分担関係にあり、上下関係にはない。また行政官である官僚は政治家の手足では決してない 古川氏 接待は明白な「

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「長男接待問題」「ワクチン接種遅れ」で菅の解散権は封じ込められた

「長男接待問題」「ワクチン接種遅れ」で菅の解散権は封じ込められた

人気凋落のところに痛すぎるワクチン接種遅れ。/文・赤坂太郎 <summary> ▶︎菅の国際舞台における存在感の希薄さが露呈している。事前説明していた内容すら発言できない状態 ▶︎ある議員は選挙ポスターについて「地元の地方議員との2連にしようかと思っている」と話す ▶︎接種計画の遅れは菅の解散戦略に狂いを生じさせた。今、解散に踏み切れば「コロナ軽視」の批判を浴びかねない 菅政権と中国 「中国には市場歪曲的な補助金や知的財産をはじめとする諸問題がある」 ――これは2月1

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佐藤優のベストセラーで読む日本の近現代史 『政治家の覚悟』菅義偉

佐藤優のベストセラーで読む日本の近現代史 『政治家の覚悟』菅義偉

コロナ禍があぶり出す各国の政治文化 1月16日に毎日新聞と社会調査研究センターが行った全国世論調査によると、菅義偉内閣の支持率は33%に下落した。2020年12月12日に行った前回調査では40%だったので、7ポイント下落した。不支持率は57%(前回49%)だった。他社の世論調査でも菅内閣の支持率は40%前後に急落している。 〈毎日新聞の16日の世論調査で内閣支持率が33%まで落ち込んだことを受け、政府・与党は「30%を切ったら危険水域だ」(自民党幹部)と危機感を募らせてい

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菅義偉論【前編】勝負師か、ギャンブラーなのか?|プチ鹿島

菅義偉論【前編】勝負師か、ギャンブラーなのか?|プチ鹿島

新型コロナウイルス対策が後手に回り支持率は急落、難しい局面に立たされている菅義偉首相。菅首相の長男による総務省幹部「接待疑惑」について「週刊文春」が報じ、東スポWebは「長男の“コネ入社疑惑”で…菅首相吹っ飛んだ『改革派、叩き上げ』イメージ」と書いた。 森喜朗氏がJOC女性理事を巡って「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という趣旨の発言をしたことについて、2月4日の衆院予算委員会で菅首相は「森会長が発言された内容の詳細は承知していない」と答弁(のちに「国益にとっ

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菅義偉論【後編】“身内にはズブズブ”菅首相の説明なき「改革」には要注意|プチ鹿島

菅義偉論【後編】“身内にはズブズブ”菅首相の説明なき「改革」には要注意|プチ鹿島

新型コロナウイルス対策が後手に回り支持率は急落、難しい局面に立たされている菅義偉首相。菅首相の長男による総務省幹部「接待疑惑」について「週刊文春」が報じ、東スポWebは「長男の“コネ入社疑惑”で…菅首相吹っ飛んだ『改革派、叩き上げ』イメージ」と書いた。 森喜朗氏がJOC女性理事を巡って「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という趣旨の発言をしたことについて、2月4日の衆院予算委員会で菅首相は「森会長が発言された内容の詳細は承知していない」と答弁。(のちに「国益にと

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