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佐久間文子さんの「今月の必読書」…『セロトニン』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『セロトニン』

耐えられるレベルに保たれた絶望 出る前からベストセラーとなることが約束されているが、衝撃的な内容で毎度毎度、物議を醸し、フランスのみならず世界中の読者を困惑させる作家、ミシェル・ウエルベックの、2019年初めに出た最新作の邦訳が早くも刊行された。  前作『服従』は、2022年のフランスで、極右政党を選挙で破ってイスラーム政権が誕生するという、現実のその先を描く予言的な内容だった。『服従』は、シャルリー・エブド襲撃事件と同じ日に出版され、自身がイスラームを揶揄する発言をしてい

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