文藝春秋digital

【医療現場報告】絶望の「重症者病棟」から——「どう? 診れる?」「正直、無理です」

「正直無理です」。ゴールが見えない闘いのなか、現場は疲弊している。/ 文・岡秀昭(埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科教授)、聞き手・河合香織(ノンフィクション作家) <summary> ▶︎重症者の受け入れについては、医療崩壊が起こっていると判断していい状態 ▶︎患者の希望…

徹底討論 「医療逼迫」犯人は誰だ|米村滋人×舛添要一×宮田俊男

世界一の医療資源がありながら、なぜ治療が受けられないのか。/米村滋人(東京大学大学院教授・内科医)×舛添要一(元厚生労働大臣・元東京都知事)×宮田俊男(早稲田大学理工学術院教授・医療法人DEN理事長) <summary> ▶︎日本は、病院同士の連携が弱く、しかも行政が介入する余地が小さい。…

メディアに溢れる「アンチワクチン」デマに騙されるな|知念実希人

ワクチンはパンデミックを終息させる最終兵器である。/文・知念実希人(作家・内科医) <summary> ▶︎日本ではワクチン接種に先立ち、科学的根拠のない言説やデマがメディアに溢れている ▶︎ワクチン接種で重要な点は、7割以上の人が接種すれば、一定数の人が免疫を持つ「集団免疫」の状態がつく…

「病床数世界一」の日本でなぜ医療崩壊が起きるのか

ファクトが示す日本医療の「不都合な真実」とは。/文・森田洋之(医師・医療経済ジャーナリスト) <summary> ▶︎日本は世界一の病床保有国であり、豊かな医療資源がある。にもかかわらず「医療崩壊」が叫ばれている ▶︎日本の医療制度に欠けているのは病床数でも、医師数でもない。臨機応変に対…

分科会医師が見た「第三波」と「夜の街」 コロナとの“上手な向き合い方”

東京の感染症医療をリードする医師が感染急拡大の背景と「夜の街」の実情を語る。/文・今村顕史(都立駒込病院感染症科部長) <この記事のポイント> ▶︎新型コロナの特徴は、「悪化するスピード」と「感染が広まるスピード」という“2つのスピード”だ ▶︎臨床の現場がかかえる問題は、ベッド数…

都医師会会長の警告 菅首相よ、「第三波」を甘く見るな。“ハンマー”を振り下ろせ

新型コロナウイルスの第2波が収まり切らないうちに、11月に入って、第3波と呼ばれる大きな波に見舞われている。若者中心だった第2波とは異なり、今回は明らかに高齢者の占める割合が高い。それに伴い重症者・死者の数は、緊急事態宣言が発せられた当時を上回る勢いだ。病床のひっ迫ぶりは日々深刻の度…

コロナ患者受け入れ病院の8割は大赤字だ

このまま経営が圧迫されれば、医療崩壊は避けられない。日本病院会会長が指摘する日本の医療体制の問題点とは。/文・相澤孝夫(日本病院会会長) <この記事のポイント> ●コロナ禍で全国の病院は苦しい状況に置かれている。このままでは倒産病院が相次ぐおそれがある ●政府には手厚い支援をいただ…

新型コロナ 1ヶ月で死者2万人…「涙すら出ない」スペインの今

2008年以降の経済危機で手薄になった医療をコロナが直撃。スペインの「今」は日本の近未来か、それとも――。現地在住のジャーナリストがレポートする。/文・宮下洋一(ジャーナリスト) 宮下氏 「ウイルス戦争」が始まった スペインで非常事態宣言が発令されてから、6週間あまりが過ぎた。都市は…

迫り来る医療崩壊 「命の選別」が始まる

新型コロナウイルス患者への対応でひっ迫する医療現場。「高齢者から人工呼吸器を外すべきか?」。医師たちが直面する「究極の倫理」とは。/文・河合香織(ノンフィクション作家) 河合氏 医療資源は限られている 新型コロナウイルスの感染拡大により、医療はひっ迫しつつある。その要因のひとつは…

医療現場はもう限界……東京都医師会長の警告「政治家は現場に来い!」

「これ以上、東京都は持ちません!」 3月下旬、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療現場は崩壊の危機に瀕していた。一向に緊急事態宣言を出そうとしなかった政権に反旗を翻した異色の医師がいた。尾﨑治夫、東京都医師会長。決死の覚悟で放った尾﨑のメッセージとは何だったのか。/文・辰濃哲…