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自分のことは自分で|谷川俊太郎

自分のことは自分で|谷川俊太郎

著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、谷川俊太郎さん(詩人)です。 自分のことは自分で母をおふくろと呼んだことはない。友人との会話で呼んだことはあったが、どこか不自然だった。ずっとお母さんと呼んでいて、変わったのは私に子どもが生まれてからで、それから母はおばあちゃんになった。 一人っ子だったせいもあって母との結びつきは強かったが、私がそれを意識したのは、20代のはじめに結婚してからだ。私が子ども時代と同じに当然のように母と風呂に入るのを、妻がひどく嫌がったの

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感謝しかない|石川直樹

感謝しかない|石川直樹

著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、石川直樹さん(写真家)です。 感謝しかない ぼく自身は、地球上のあちこちに出かけているというのに、東京出身の母はつい最近まで飛行機に乗ったことがなかった。本州から出たことがないどころか、長野や福島あたりに家族旅行で出かけたのが、家から離れた最長距離だった。どうしてそんな母親から、こんな放蕩息子が生まれてしまったのか、と本気で思う。 ただ、おそらくぼくは、父よりも母の影響を多分に受けている。自分が幼い頃は盛んに折り紙やぬ

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