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コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 疫病というメタファー|手嶋龍一

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 疫病というメタファー|手嶋龍一

コロナ・ウイルスは、尊い人命を奪い去り、大統領選びにも影を落として合衆国に深い亀裂を生じさせた。南北戦争の危機に直面したリンカーンは「分かれたる家は立つこと能わず」と訴え、祖国の分裂を避けるためなら、至高の信念である奴隷解放の歩みさえ遅らせた。だが、異形の大統領トランプは、リンカーンの国を「2つのアメリカ」に塗り替えてしまった。 西側の盟主アメリカは、ケナンを擁して壮大な対ソ戦略を立案させた。『ジョージ・F・ケナン回顧録』は、対ソ封じ込め戦略を提唱した戦略家の一瞬の栄光とそ

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保阪正康『日本の地下水脈』|疫病とファシズムの足音

保阪正康『日本の地下水脈』|疫病とファシズムの足音

昭和史研究家の保阪正康が、日本の近現代が歩んだ150年を再検証。歴史のあらゆる場面で顔を出す「地下水脈」を辿ることで、何が見えてくるのか。第一回のテーマは疫病とファシズム。明治以降、猛威をふるったコレラやスペイン風邪。日本の疫病対策は“軍事”に収れんする形で進んでいた。/文・保阪正康(昭和史研究家) 保阪氏 疫病の歴史的教訓を振り返る明治以降の近現代史を振り返ると、日本という国家が形成される過程において、疫病との戦いがきわめて重要な意味を持っていたことがわかります。 ひ

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磯田道史「感染症の日本史」——「世界一の衛生観念」の源流を辿る

磯田道史「感染症の日本史」——「世界一の衛生観念」の源流を辿る

歴史家・磯田道史の「感染症の日本史」第3弾! 日本人は、世界でも類を見ないほどの衛生観念を持つ民族といわれる。実は、歴史を紐解くと、日本人と「疫病神」との間に、ある不思議な関係があった。/文・磯田道史(国際日本文化研究センター准教授) 磯田氏 『日本書紀』に記された疫病実は、この国の天皇の王権も、伊勢の祭祀も、はじまりは疫病であった。今日(こんにち)、この国の人々は高い衛生観念をもつ。今回、新型コロナの波を乗り切るにあたっても、その力が大きかった。この不思議な国民の衛生コ

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コロナヴィールスで考えたこと|塩野七生「日本人へ」

コロナヴィールスで考えたこと|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) コロナヴィールスの流行はいまだ先が見えていないが、いずれは終息するだろう。人類の歴史は流行病の歴史と言ってよく、いくらかの期間は置くにしろ、発生と終息のくり返しであったのだから。とは言え歴史上では、発生するのは後進国でそれが先進国に伝染してきて終息する、が常であったので前回のSARSも今回も発生地が世界第2の強国というのは、伝染病の歴史では異例になるのかも。 現代では「検疫」の意味の世界共通語になっている「Quarantine」とは、もと

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