「いま役に立つ」情報よりも「いま役に立たない」教養を|宮路秀作
代々木ゼミナールの地理講師でコラムニストの宮路秀作さんは、長年教壇に立ち、多くの学生たちと向き合ってきました。そんな宮路さんは、最近あることを感じているといいます。それは、学生たちが「今すぐ役に立つ情報」ばかりを求めようとすること。
この傾向は学生だけに限りません。資産の築き方、フォロワーの増やし方……大人たちが欲しがる情報も「即効性のある知識」ばかり。今すぐ役に立つわけではないけれど、人間の“強さ”を作る教養の大切さが今の社会では疎かにされているのではないか――。宮路さん