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マスク、Go To、特措法…国に振り回される「知事たちの叫び」

マスク、Go To、特措法…国に振り回される「知事たちの叫び」

7月以降、相次ぐ失策で下降した支持率を回復させるため、経済再生に傾倒していった官邸。「感染拡大防止」か「経済再生」か——「現場」で奮闘し、難しい判断を迫られた知事たちに本音を聞いた。/文・広野真嗣(ノンフィクション作家)+本誌取材班 「感染拡大防止」と「経済再開」 「我々、現場からすると全然収まっとらんなと思っているわけです」 ソファで数えて3つ分、距離を取った位置でマスクを外すと、鳥取県知事の平井伸治は語り始めた。 「現場」とは、厚生労働省や内閣官房新型コロナウイル

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安倍「歴代最長政権」コロナに敗れる。7年8カ月と日本政治の現在地

安倍「歴代最長政権」コロナに敗れる。7年8カ月と日本政治の現在地

この7年8カ月の長期政権とは、とどのつまり何だったのか。「安倍か反安倍か」の硬直した不毛な対立軸しか見出せなかったのではないか——。コロナ禍で内向きの政局に興じている場合ではない。今こそ「安倍以前」から総括し、30年来の平成レジームを超克すべき時なのである。/文・曽我豪(朝日新聞社編集委員) 強烈な違和感 安倍晋三首相が突然、7年8カ月に及んだ長期政権に終止符を打つと表明した8月28日、それでも永田町ではやはり、お決まりの政局風景が広がるばかりだった。 自民党の各派閥は

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核心レポート 霞が関を踏み潰した3人の「官邸官僚」

核心レポート 霞が関を踏み潰した3人の「官邸官僚」

長期一強政権の中で安倍首相の威を借り、政策を操ってきた官僚たちを“官邸官僚”と呼ぶ。9月人事で昇りつめた彼らは、いったい誰のために働いているのか。/文・森功(ノンフィクション作家) 新しいタイプの役人  東京都千代田区にある首相官邸の玄関は、「永田町バイパス」と呼ばれる国道246号線に面している。新聞各紙の「首相動静」は、日々この正面玄関の出入りをチェックし、いつ誰が首相と会っているか、それを伝える。その2018年8月から19年9月までの首相動静について、登場回数ベスト5

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菅官房長官、カジノは筋悪だよ。私は命をかけて横浜を守る。

菅官房長官、カジノは筋悪だよ。私は命をかけて横浜を守る。

 8月22日、横浜に激震が走った。カジノを含むIR(統合型リゾート)について、これまで「白紙」としてきた林文子横浜市長が一転して誘致を表明したのだ。  これに猛然と反発したのが藤木企業の藤木幸夫会長(89)だ。父親の代から横浜港の荷役業を差配し、菅義偉官房長官や二階俊博自民党幹事長と袂(たもと)を連ねてきた「ハマのドン」である。政権と真っ向から対立しようとする藤木氏の真意はいったいどこにあるのか。/藤木幸夫(藤木企業会長)/取材&構成・森功(ノンフィクション作家)

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亡国の陸上イージス「血税1兆円の無駄」を指摘する

亡国の陸上イージス「血税1兆円の無駄」を指摘する

米国からの「イージス・アショア(陸上イージス)」購入は、そもそもが「無理筋」だ。巨額の予算は水の泡。後世に「令和のバカ査定」と呼ばれる可能性は極めて高い。それでも配備を強行するのか?/文・南村梟郎(ジャーナリスト)