文藝春秋digital

安藤忠雄 今、建築ができること

安藤忠雄 今、建築ができること

文・安藤忠雄(建築家) 建築家というと、芸術家のように思われることがあるが、建築といってもあくまで社会的な経済行為だ。つくり手がいかに創意を燃やそうとも、それを開花させる機会がなければ、何も生まれない。その意味では、土地と資金を準備してそれをつくらせるクライアントこそが、建築創造の根幹ともいえる。実際、突き抜けた建築が生まれる背景には、突き抜けたクライアントがいるものだ。例えば、40年前に芦屋の奥池につくったコシノ・ヒロコさんの自邸。先日、彼女の個展に招かれたので「そのまま

スキ
23