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障害と感じるスポーツ|伊藤亜紗

障害と感じるスポーツ|伊藤亜紗

文・伊藤亜紗(東京工業大学准教授) 障害は引き算ではない。たとえば目が見えない人は、目が見える人から視覚を差し引いた存在ではない。彼らは、聴覚や触覚を使って捉えられる、彼らならではの世界に生きているのだ。 道案内をしてもらうと、そのことがよく分かる。「パン屋の匂いがしたらあと30歩行ったところで右」「コンビニの自動ドアの音を確認したら、そのすぐ先の、縁石がちょっと欠けているところが建物の入り口」晴眼者が看板やランドマークを目印にして歩くところ、彼らは音印や匂い印、ときに触

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コロナで増える「在宅看取り」 触覚の価値を気づかせる|伊藤亜紗

コロナで増える「在宅看取り」 触覚の価値を気づかせる|伊藤亜紗

新型コロナウイルスの感染拡大によって、自宅での看取りを検討する人が増えているのは、なぜなのだろうか。『手の倫理』を上梓した美学者の伊藤亜紗さんが考える、「触覚」の価値とは。(文・伊藤亜紗/美学者、東京工業大学准教授) 【選んだニュース】コロナで増える「自宅で看取り」 病院など面会制限 “人の最期”どう迎える(9月29日、毎日新聞/筆者=大島祥平) 伊藤亜紗さん  新型コロナウイルスの感染拡大以降、家族を自宅で看取る方法を検討する人が増えたという。日本看取り士会の柴田久美

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