赤坂太郎「岸田vs.安倍『大宏池会』の暗闘」
麻生と岸田が目論む名門派閥の再興。安倍のイラつきは日々高まる。/文・赤坂太郎
「財政と中国」が2022年のキーワード昨年12月7日18時すぎ、首相の岸田文雄は丸紅会長の国分文也と東京・銀座の日本料理店「新ばし金田中」で向き合っていた。近隣が火事騒ぎで騒然とする中、会食は1時間余りに及んだ。岸田は米国が主導する国際的な石油備蓄の放出に呼応し、国家備蓄の初の放出に踏み切った経緯を説明。国家備蓄の数日分を入札で売却することも選択肢と伝え、国分の協力を求めた。国分は「財政赤字の米国