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スヰートポーヅ、ありがとう|久住昌之

スヰートポーヅ、ありがとう|久住昌之

文・久住昌之(漫画家・音楽家) ボクが初めて「スヰートポーヅ」の餃子定食を食べたのは、1977年、19歳の時だ。神保町の美学校で、赤瀬川原平さんの教室に通っていた。昼間の実技と夜の講義の間に、1時間休憩があり、その間、受講生は好きに夕食を食べに出る。 高校を卒業して初めて、知らない街で、ひとり飯。右も左も分からない。ところが神保町には、安くておいしい飲食店がたくさんあった。ラーメン、カレー、定食。みな個人店。勇気を出して入ったら、同じように一人で食べている人がたくさんいる

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