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遠野遥×カツセマサヒコ|ぼくらは小説をこう書いてきた。

遠野遥×カツセマサヒコ|ぼくらは小説をこう書いてきた。

新人賞デビューから2作目の『破局』で第163回芥川賞を受賞した遠野遥さんと、今年6月に刊行したデビュー作『明け方の若者たち』が大ヒット中のカツセマサヒコさん。令和の文壇に彗星のごとく現れた2人の若き小説家は、どのように物語を書いてきたのか。互いの創作の秘密を語り合った。 作家デビューのきっかけ 遠野 新人賞をとって出版するのではなく、出版社からオファーがかかるって稀だと思うんですが、TwitterなどSNSを出版社の方が見て、小説のオファーが来たんですか? カツセ そう

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『破局』遠野遥さん「King Gnuと夏目漱石」|芥川賞・受賞者インタビュー

『破局』遠野遥さん「King Gnuと夏目漱石」|芥川賞・受賞者インタビュー

受賞のことば 遠野遥    時々、自分の実力を超えた文章が書ける。「破局」で言えば、主人公が彼女と北海道に行き、一本の傘にふたりで入る、入らないのやりとりをするシーン。特別なことは何も起こっておらず、あまり関心を持たれない場面かもしれない。が、私はこれを書くことができ、此度の受賞によってある程度広く読まれることを、嬉しく思う。この場面だけ読んでも、何もわからない。だから、最初から読んで欲しい。  書きかけの三作目には、傘のシーンと同じか、それ以上の手応えを感じる部分が既に複数

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