マガジンのカバー画像

文藝春秋digital

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記事が読み放題&イベント見放題のサービスで… もっと読む
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュ… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

#中村哲

中村哲 失敗しても「よかたい」 中村秋子 100周年記念企画「100年の100人」

アフガニスタンで人道支援事業を続けた中村哲医師は、2019年、現地で銃撃され亡くなった。享年73。娘の秋子氏が思い出を綴る。/文・中村秋子(ペシャワール会) 素朴でどこにでもいる父親でした。家にいるときは、だいたい作業着を着て庭仕事。いなくなったと思ったら部屋でコーヒーを飲みながらパソコンか読書、いつの間にかまた庭へ。 宵っ張りだった父の部屋からは、真夜中でも明かりが漏れ、好きなモーツァルトやバッハが流れていました。お手洗いなどで目が覚めた時に近くを通ると「ああ、いるんだ

スキ
4

父 中村哲のこと|中村秋子

文・中村秋子(ペシャワール会会員) 父がアフガニスタンで凶弾に倒れてから1年以上が経ちました。いつも危険を承知で行くのを送り出していたからでしょうか、事件を知ったときは「起きてほしくはなかったけど、お疲れさまでした」と冷静に受け止めました。 父をアフガニスタンまで迎えに行く機中で、父のことや10歳まで住んでいたパキスタン北西部ペシャワールのことを思い出していました。騒がしくて埃っぽく、全体的に黄土色のイメージでしたが、いつも晴天で活気がある街でした。自宅は父の勤務していた

スキ
34

旬選ジャーナル<目利きが選ぶ一押しニュース>――八木澤高明

八木澤高明(ノンフィクションライター) 【一押しNEWS】中村医師は「不条理に対する復讐」をした/12月16日、AERA(筆者=古田大輔) 昨年12月4日、アフガニスタンで緑化事業や医療事業に従事してきた中村哲医師が同国・ナンガルハル州ジャララバード近郊で何者かに銃撃を受け、殺害されるという痛ましい事件が起きた。  古田大輔さんの記事を読んだのは、その悲報から数日後のことだった。  記事によれば、中村医師がアフガニスタンと関わるきっかけは、1978年に知人に誘われて

スキ
3

60万人を救った医師・中村哲さんがアフガニスタンに遺した「道」

「水」を引いて60万人を救った人――昨年12月4日、アフガニスタンで武装勢力に襲われ命を落とした中村哲医師のことだ。中村医師が遺したものとは何だったのか。交友があるノンフィクション作家の澤地久枝さんがその功績を語った。/文・澤地久枝(ノンフィクション作家) バブルの余韻がある時代に 人間の体はこんなにも震えるものなのか――。  私が中村先生の訃報を知ったのは、朝日新聞記者からの電話でした。アフガニスタンで何者かに襲撃され、怪我をされたと聞かされました。命に別状はないとのこ

スキ
48