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MORIOKA第一画廊と弟たち|末盛千枝子

MORIOKA第一画廊と弟たち|末盛千枝子

文・末盛千枝子(編集者) MORIOKA第一画廊と喫茶舷(げん)が昨年秋についに閉じられてしまった。盛岡市の中心、中ノ橋の袂、テレビ岩手の一階にあって、ここに移ってからでも30年は経っていた。街の中心なのに、中津川という美しい川に面していて、春には河原に勿忘草が咲き乱れ、秋には信じられないようなことだけれど鮭の遡上が見られるのだ。 MORIOKA第一画廊と舷は、まるで盛岡の美術の発信地のようなところで、彫刻家の父舟越保武はもちろん、両親の苦労を見て育ったはずなのに、なぜか

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日本の顔|杉本博司

日本の顔|杉本博司

杉本博司(すぎもとひろし・現代美術作家) 日本にここまで長く滞在するのは数十年ぶり。70年代からニューヨークを拠点に活動し、「最近は1年間に地球を2周半するほど海外を往来していました。コロナの影響でここ半年は日本にいます。時差ボケがなく、すこぶる体調がいい」と今を愉しむ。 美しいモノクロの写真をはじめ、建築デザインや舞台演出など多彩なアートワークで現代美術の第一線に立つ。東京のアトリエでは日の出とともに起床し、日中は手を動かし続けて創作に励み、夜9時に就寝する。地道で

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東京国立博物館では「鳥獣戯画」公開! 心を癒しに美術館を歩こう

東京国立博物館では「鳥獣戯画」公開! 心を癒しに美術館を歩こう

アート鑑賞のあとに庭も楽しめる“散策系”をご案内。/文・景山由美子(古美術商・ライター) <summary> ▶東京国立博物館の左奥にある平成館では、4月13日から5月30日まで特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が開かれている ▶心身を休める温泉として名高い箱根にも、隠れ家のような美術館がある。小涌谷の岡田美術館 ▶日本画と日本庭園を鑑賞できる美術館として、地元出身の実業家・足立全康が収集した美術品をもとに1970年に開館したのが、島根県安来市にある足立美術館 景山さん

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草の根の東京ビエンナーレ|小池一子

草の根の東京ビエンナーレ|小池一子

文・小池一子(クリエイティブ・ディレクター) 東京は神田、末広町というめでたい旧名のある町に私の今の美術現場はある。かつては受験競争の名門として知られたという練成中学が閉校となり、その後に千代田区の文化施設として現出した「アーツ千代田 3331」で、私は長年の美術活動のアーカイブ資料と格闘している。 2018年の初めに、3331のディレクターである友人、中村政人が私の部屋に来て宣言したことから全ては始まった。東京ビエンナーレをやろう、と。先に「現出」した文化施設と書いたが

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街がまるごと美術館に|福島治

街がまるごと美術館に|福島治

文・福島治(グラフィックデザイナー・東京工芸大学芸術学部教授) 2020年晩秋。コロナ禍の江東区で「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」が初めて開催されました。 芸術祭の中心は全国から公募した障がいのあるアーティストによる作品、300点の屋外展示です。9日間、街がまるごと美術館になるというあまり前例のない試みです。 私は10年にわたって障がいのあるアーティストの支援活動を行ってきました。欧米では主に正規の美術教育を受けていない人々のアートを「アール・ブリュット」「アウトサ

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