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#小説

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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兼近大樹 本を書くために芸人になった

文・兼近大樹(お笑い芸人) 吉本興業所属の「EXIT」というコンビでチャラ男かつイケメンキャラで舞台に立ったり、テレビに出させてもらったりしています。芸人になって9年目の昨年10月、『むき出し』という小説を上梓しました。 小学生の時は図書館の本を全部破こうかと思うくらい、読書が嫌いでした。 全く本を読まずに育ちましたが、20歳になった時に又吉直樹さんの『第2図書係補佐』という本を読んで、衝撃を受けたんです。それまでは人と表面的な付き合いをしてきて、内面に目を向けたことが

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『52ヘルツのクジラたち』著者・町田そのこさんインタビュー

町田さんにとって初めての長編作が、今年4月に本屋大賞を受賞した。現在は多くの書店で華々しく平置きにされている。「以前は本屋さんの棚に差してあるだけでうれしかったんですが。奇跡ですよね」と目を細めながら笑った。 “52ヘルツのクジラ”とは、実在するたった一頭のクジラだ。鳴き声が聞き取れないほど高音のため、ほかのクジラには届かない。世界で一番孤独なクジラといわれている。町田さんがその声をインターネットで聞いたとき「とても怖い印象だった」という。深い海底に響き渡り、誰にも届かない

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【新連載】ゆびさきに魔法#1|三浦しをん

「ではまた三週間後にお待ちしております。ありがとうございました」  月島美佐は、その日最後の客を店の戸口まで出て見送った。ついでに、戸口の横に置いてある郵便受けがわりの木箱を開ける。駅向こうにできた新築マンションのチラシが入っていた。ファミリータイプ3LDK、五千四百万円から。対して月島はといえば、築年数五十五年、職住一体の二階建て長屋で暮らしている。一階の店舗と二階の住居部分を合わせてもお家賃十三万八千円で、周辺の相場からしても激安価格だ。こんなおんぼろ家屋の郵便受けにま

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ノーベル平和賞・劉暁波の友人が書いた 実録小説『武漢ウイルスがやって来た』

今年8月、文藝春秋より実録小説『武漢ウイルスがやって来た』の邦訳が刊行される。本作品は、中国語版が台湾で出版され、大きな反響を呼び、日本語のほか、独語、英語でも翻訳が進められている。 世界的大流行の震源地となった武漢で、何が起きていたのか?——中国当局による隠蔽、監視、プロパガンダの「真実」に迫ろうとする本作は、形式は「小説」だが、書かれている内容はほぼ実際の出来事で、登場人物は、実在の人物、ないしはモデルが存在する。 著者は、国際的に著名な中国人作家である廖亦武(リャオ

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【終了しました】令和の文芸誌ブーム到来! 『文藝』×『文藝春秋』 編集長が語り合う「文芸編集の世界」【アーカイブ動画あり】

◆「文芸編集の世界」を編集長が語りますいま、令和の「文芸誌ブーム」が来ているといわれます。 ブームを牽引するのは、河出書房新社が刊行する文芸誌『文藝』です。「韓国・フェミニズム・日本」を特集した2019年秋季号は超異例の3刷となりました。創刊以来86年ぶりのことだといいます。 また、第56回文藝賞を受賞した遠野遥さん(「改良」)、宇佐見りんさん(「かか」)の二人は、それぞれ「破局」で第163回、「推し、燃ゆ」で第164回の芥川賞を受賞。新世代スター作家を立て続けに輩出した

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角田光代さんの「今月の必読書」…『今も未来も変わらない』

生の凄みを思い知らされた雑誌の表紙を模したようなカバーが印象深い『今も未来も変わらない』。語り手の星子は40代のシングルマザー、高校生の娘、拠と2人暮らしをしている。小説家である星子の日々はいたってのんきで、24歳の青年、称くんと映画を見たり、10年越しの友人、志保とスーパー銭湯にいったり、娘と志保とカラオケボックスにいったりしている。 もちろん星子の日々には悩みも苦労もあるのだけれど、小説は、歯を食いしばり髪を振り乱している生活ではなくて、のんきで気楽な星子の生活を、より

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佐久間文子さんの「今月の必読書」…『セロトニン』

耐えられるレベルに保たれた絶望 出る前からベストセラーとなることが約束されているが、衝撃的な内容で毎度毎度、物議を醸し、フランスのみならず世界中の読者を困惑させる作家、ミシェル・ウエルベックの、2019年初めに出た最新作の邦訳が早くも刊行された。  前作『服従』は、2022年のフランスで、極右政党を選挙で破ってイスラーム政権が誕生するという、現実のその先を描く予言的な内容だった。『服従』は、シャルリー・エブド襲撃事件と同じ日に出版され、自身がイスラームを揶揄する発言をしてい

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梯久美子さんの「今月の必読書」…『熱源』

読み手の心に静かな熱を生む あのブロニスワフ・ピウスツキを描く小説があらわれたとは! 本書の刊行を知ったとき、驚きと期待、そして、正直に言えばいくばくかの不安が心の中でせめぎあった。ブロニスワフは実在の人物で、帝政ロシア末期の1887年に皇帝暗殺未遂事件に連座し、政治犯としてサハリンに送られたポーランド人である。1905年に日本が日露戦争に勝利し、島の南半分を領有するまで、ロシアはこの島を流刑地にしていた。  ロシアによる同化政策で母語を話すことさえ禁じられて育ったブロニス

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<髙樹のぶ子さん最後の芥川賞選考会>吉行淳之介さんの言葉が支えだった

第161回選考会をもって、選考委員の髙樹のぶ子さんが選考委員を“卒業”することになった。「35年間、『化けなきゃ』と思い続けた」という髙樹さん。現在の心境を聞きました。/髙樹のぶ子(作家)

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