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文藝春秋digital

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#柳田邦男

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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柳田邦男 御巣鷹「和解の山」② 閖上のシャボン玉

閖上から石巻へ。被災者は「あの山」でつながった。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) ★前回を読む。 第1話 閖上の記憶(つづき)「悲しみでつながる縁というのもあるのよ。そういうつながりのほうが、ほんとうに深いつながりかもしれないと思うの」 美谷島(みやじま)邦子のこの言葉に、丹野祐子(たんのゆうこ)は津波で中学校1年生だった公太(こうた)を亡くして以来、ずっと心のなかに翳(かげ)りをもたらしていた乱れ雲がすーっと消えていくように感じた。悲しみが消えたのではない。逆だっ

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柳田邦男 御巣鷹「和解の山」

悲しみでつながりあう人たちの物語。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) 喪失体験者のなかから 今年5月はじめのこと。 柔らかい春の陽射しをあびた深山の、巨石の転がる渓流に沿った急な登山道を登っていくと、両側の急斜面を埋める、天頂の白い雲を突き刺す白樺やコナラなどの枝先の開いたばかりの淡い薄緑のちっちゃな葉たちが、はしゃいでいるかのように煌めいて迎えてくれる。 ここ群馬県南西部の果て、御巣鷹山を包む新緑は、ここは天国ではないかと思えるほど、一点の濁りもない透明感が神々し

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柳田邦男 文藝春秋と私(下)「がんと死を見つめて」

災害や事故、医療現場で私は人間の「ドラマ」を書き続けてきた。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) ★前回を読む。 柳田氏 「なんだ、勤め人か」 日本の空がジェット時代に入って間もない1966年の春の連続航空機墜落事故の謎を5年追いかけて書き上げた『マッハの恐怖』が、72年春、第3回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。 東京・新橋の第一ホテルで開かれた授賞式の後、パーティで文藝春秋社長の池島信平さんにお礼のあいさつをすると、額から頭にかけてシャンデリアの光を反射させ

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【立花隆「知の巨人」の素顔】すべての仕事は立花氏の「死生観」に凝縮された|柳田邦男

私たちが見た「戦後最大のジャーナリスト」。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) 柳田氏 「調査報道」の先駆者・確立者 立花隆氏が田中角栄研究とロッキード事件追及に注いだ時間は、実に十数年、その著作物は半端なものではなかった。一人の言論人による政治悪追及の表現活動が、権力者の座を揺るがし、金まみれの権力のリアルに対する人々の目を全開させるほど大きな影響を与えた例は、戦後史において他にはなかった。 立花氏は「調査報道」の先駆者・確立者として、また政治思想の右にも左にもぶれ

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第82回文藝春秋読者賞発表

受賞作コロナ死「さよなら」なき別れ(11、12月号) 柳田邦男(やなぎだくにお) 権力論―日本学術会議問題の本質(12月号) 佐藤優(さとうまさる) 第82回読者賞は昨年12月7日、選考顧問の片山杜秀氏、本郷和人氏、三浦瑠麗氏の3名と、弊社社長・中部嘉人が、読者の皆さまの投票結果を踏まえて選考にあたり、右記のように決定しました。 柳田邦男氏「コロナ死『さよなら』なき別れ」は、看取りのできない新型コロナによる死の現状を描いたルポで、「コロナ死のルポであると同時に、それを超

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ルポ・コロナ死「さよなら」なき別れ コロナ病棟「家族ケアチーム」の奇跡|柳田邦男

「“最期の刻”に手を握りたい」その思いに現場が動いた──。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) <この記事のポイント> ●東京・中央区の聖路加国際病院では、患者と家族とのコミュニケーションを容易にするために、タブレットを40台すみやかに購入することに決めた ●川崎市の聖マリアンナ医科大学病院は、「家族ケアチーム」の立ち上げという画期的な取り組みを行った ●新型コロナと死で問われるべき問題は、一つひとつの別れをしっかりと見つめることではじめて見えてくる 柳田氏 コロナ死

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【現場ルポ】コロナ死「さよなら」なき別れ|柳田邦男

「看取り」のない死に苦悶する家族。医療には何ができるのか――。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) <この記事のポイント> ●コロナ死では、別れへの心の準備をするという機会が与えられない。故人の家族は「あいまいな喪失」のトラウマに苦しんでいる ●コロナ期間、ともに80代、緩和ケア病棟に入院する末期がんの妻と夫がLINEビデオ通話で「最後の別れ」をした。これには大きな意味があった ●4月から5月にかけて医療崩壊寸前の状態を食い止めたのは、医療者たちの使命感の強さと治療への献

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常套句を繰り返し、核心をそらす…安倍首相の「言語能力」がこの国を壊した

安倍首相の言語感覚は、戦後の権力者の中で最悪のレベルにまで堕ちた。言葉は、人々が危機的な状況に置かれているときには、極めて重要だ。そんな人物がトップの座についているこの国の未来はどうなるのか。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) 柳田氏 危機管理の大失敗新型コロナウイルスの感染者が、日本国内で増え始めるや、風邪のような症状で不安を感じた人たちが保健所などに電話で相談しても、その程度の症状なら自宅で安静にしていてくださいと言われて、PCR検査さえ受けさせてもらえない。政府

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柳田邦男【再検証・コロナ対策】 この国の「危機管理」を問う|“リスク分析先進国”ドイツと日本は何が違うのか

欧州で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、なぜドイツだけ格段に致死率が低かったのか。そこから学べる教訓とは何か。一方、「危機管理の絶対条件」が欠落していた日本政府の対応は何が問題だったのか。数々の災害、事故を取材してきたノンフィクション作家の柳田邦男氏がコロナ対策を再検証する。/文・柳田邦男(ノンフィクション作家) 柳田氏 最悪のリスクをシミュレーション中国の武漢で、後に新型コロナウイルスと名付けられる、未知の肺炎患者が相次いで発生し始めた2019年12月から遡ること7年

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旬選ジャーナル<目利きが選ぶ一押しニュース>――三浦英之

【一押しNEWS】満州から帰還した3.11の被災者/9月20日、朝日新聞(筆者=柳田邦男) 私は今、東京電力福島第一原発から北30キロにある福島県南相馬市で暮らしている。廃炉を含めた復興取材の「最前線」だ。日々手探りのようにしながら原発事故で甚大な被害を被った人々や自治体を取材している。  東京電力の旧経営陣だった3人に下された無罪判決は、福島県で暮らす人々に大きな衝撃をもたらした。翌日の朝日新聞を開くと社会面に大きく、政府の事故調査・検証委員会の委員長代理を務めた柳田邦男

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