文藝春秋digital

レッテルのぐらつき|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 人間は思考を整理したい動物である。森羅万象が混沌としたままでは、脳が負担に耐えられないから、似通ったものを一まと…

ファンレターへの回答|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 時折、ファンレターをいただく。デビュー作の『若き数学者のアメリカ』の頃は、ほとんどが私の強烈な魅力に打ちのめされ…

嘘つき文化|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) ある中国人は「私は家でも学校でも、嘘をつくなと言われたことがない。嘘をついて怒られたこともない」と言った。「嘘つ…

コロナ後の世界で日本を守るのは「日本人の品格」だ|藤原正彦

感染者減は「民度の高さ」と「静かな決意」の勝利だ。日本が強権を用いず、自粛要請だけでコロナを抑え込んだ事実は、中国「全体主義」に対する最大の反…

記憶の余得|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 幼い頃から悪戯で親に心配ばかりかけたが、記憶力だけはよかった。5歳の時には九九を、6歳までには世界各国の首都から将…

格言あれこれ|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 2月以来、世界はコロナ一色と化した。スポーツも芸術も街の賑わいもなくなり、精気を失った世界は白黒映画のようだ。こ…

どちらが恐い|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 私にとってコロナとは、小学校3年生の時に、父に連れられて行った東京天文台で見た、太陽の周りで輝く散乱光であった。…

藤原正彦「古風堂々」  一杯一杯

文・藤原正彦(作家・数学者) 女房は高校生の頃、理系に行こうか文系に行こうか悩みに悩んだという。数学と英語が好きだから理系かといえば物理、化学…

選択と集中の“競争主義”で日本からノーベル賞が消える!|藤原正彦×梶田隆章「教育再…

高等教育を軽視する国に未来はない。研究者ポスト、研究資金は減り続け、今、教育・研究機関としての大学は危機的な状況にある。過剰な競争主義に蝕まれ…

藤原正彦「古風堂々」 持統天皇に背いた私

文・藤原正彦(作家・数学者)  IRという字が新聞をにぎわせている。カジノ、ホテル、劇場、レストラン、国際会議場、スポーツ施設、ショッピングモー…