文藝春秋digital

藤原正彦さんご登壇! セカンドライフ施設紹介セミナー「失敗しない高齢者施設選び」 を…

老後を安心して暮らす人生設計とは 長寿時代を、自分らしく幸せに過ごすためには、安心の「住まい」も必要です。豊かな人生を過ごす秘訣とはなにか。そしてそれを叶えてくれる高齢者施設についてご紹介します。 【1部】基調講演 「我が人生の応援歌」 藤原正彦さん(作家) 【2部】協賛社による施…

模倣という独創|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) アメリカの大学へ息子を留学させている友人の話だが、歴史の授業で教授が「日本は模倣で発展した」と言ったらしい。明治以来よく言われてきたことだ。言うのは無論欧米人だが、受け売りする日本人も多い。この教授はアメリカこそが模倣で発展してきたことを忘れているら…

目覚めた美声|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 小学6年生の時、合唱コンクールに向けた学校代表の合唱団に選ばれた。6人に1人の狭き門に私が入ったので、級友は驚き私も驚いた。誰より甲高い早口の私は低い声がまったく出ず、歌とは無縁だったからである。父はよく風呂で抑留生活を思い出しながら「異国の丘」を歌っ…

国家観なき菅総理の「亡国の改革至上主義」

菅政権が進めようとしている、新自由主義にもとづく国家観なき「構造改革」は日本をさらに分断させる。/文・藤原正彦(作家・数学者) <この記事のポイント> ●菅首相の主眼が安倍前首相がほとんど手をつけなかった構造改革であることは一目瞭然。ブレーンに竹中平蔵氏を任用していることに不安を…

内モンゴルが危ない|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) モンゴル草原はゴビ砂漠で南北に二分され、北は外モンゴル、南は内モンゴルと呼ばれる。17世紀末にはともに清国の支配下となったが、外モンゴルはソ連の衛星国ながら1924年にモンゴル人民共和国として独立した。冷戦終了後には現在の民主主義国、モンゴル国となった。 …

レッテルのぐらつき|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 人間は思考を整理したい動物である。森羅万象が混沌としたままでは、脳が負担に耐えられないから、似通ったものを一まとめにして言語で表したり、思考の節約のため共通する属性にレッテルを貼ったりする。アインシュタインもフロイトもマルクスもユダヤ人だし、世界の人…

ファンレターへの回答|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 時折、ファンレターをいただく。デビュー作の『若き数学者のアメリカ』の頃は、ほとんどが私の強烈な魅力に打ちのめされた若い女性からの熱い手紙だった。今は大半が私の真価を評価する、知的に成熟した年配者からのものである。 実は、ファンレターなら私も書いたこと…

嘘つき文化|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) ある中国人は「私は家でも学校でも、嘘をつくなと言われたことがない。嘘をついて怒られたこともない」と言った。「嘘つきは泥棒の始まり」と親から言われる日本人とは大分違う。別の中国人は、「子供の頃から、外出する時には親に『騙されないようにね』とよく声をかけ…

コロナ後の世界で日本を守るのは「日本人の品格」だ|藤原正彦

感染者減は「民度の高さ」と「静かな決意」の勝利だ。日本が強権を用いず、自粛要請だけでコロナを抑え込んだ事実は、中国「全体主義」に対する最大の反撃となる。/文・藤原正彦(作家・数学者) 藤原氏 世界の分断がコロナ後に深まる コロナウイルスによる感染を避けるため、家にこもることが多く…

記憶の余得|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 幼い頃から悪戯で親に心配ばかりかけたが、記憶力だけはよかった。5歳の時には九九を、6歳までには世界各国の首都から将棋、囲碁、麻雀まで覚えてしまった。勢いは中学校でも衰えず3年間で英単語6000以上、独仏語では基本文法に加えそれぞれ1000以上の単語を覚え今も覚…