文藝春秋digital

保阪正康 日本の地下水脈16「純潔の革命家・西郷隆盛」
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保阪正康 日本の地下水脈16「純潔の革命家・西郷隆盛」

その精神性の高さゆえに庶民に愛され、軍事指導者に悪用されてきた人物の実像。/文・保阪正康(昭和史研究家)、構成:栗原俊雄(毎日新聞記者) 保阪氏 「昭和の文化大革命」前回、「皇紀2600年」に当たる昭和15(1940)年が、日本社会の重大な転回点であることを指摘した。この年は日本におけるファシズム体制が確立した時期であるが、明治維新後の日本社会に脈々と流れていた「攘夷の地下水脈」が、まさに奔流となって社会の表舞台に噴出した時期であると解釈できる。 だが、攘夷の地下水脈が

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ルクソール西岸「失われた黄金の町」|矢羽多万奈美

ルクソール西岸「失われた黄金の町」|矢羽多万奈美

文・矢羽多万奈美(エジプト考古学者) この4月、エジプト南部のルクソール西岸で、古代の町が発見された。ルクソールは古代都市テーベと言われ、「古代都市テーベとその墓地遺跡」として世界遺産に登録されている。発見された町の東にはアメンヘテプ3世の葬祭殿(メムノンの巨像)があり、北西には黄金のマスクで知られるツタンカーメン王が今も眠る「王家の谷」がある。 発見したエジプト人考古学者チームの発表によると、この町が成立したのは約3500年前。日本でいえば縄文時代後期にあたる。エジプト

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本郷恵子さんの「今月の必読書」…『恋する日本史』

本郷恵子さんの「今月の必読書」…『恋する日本史』

内親王の「悩ましい恋」は昔から!?「日本史」に「恋する」を冠するとは穏やかでない。わくわくしたり、切なかったりするだけでなく、悩み、こじらせ、恨むなど、恋は複雑だ。「愛は地球を救う」かもしれないが、恋は歴史を変えるだろうか? 日本史分野の老舗学術誌である『日本歴史』は、2020年の1月号に「恋する日本史」という特集企画を掲載した。この成果を学界・会員だけでなく、ひろく社会に発信しようという趣旨で編まれたのが、本書『恋する日本史』である。書籍化にあたっては、新たに執筆者を加え

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【片山杜秀×佐藤優】司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義【最終回】|日清・日露と朝鮮半島

【片山杜秀×佐藤優】司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義【最終回】|日清・日露と朝鮮半島

あえて“翻訳しない”が日韓関係を解きほぐす鍵になる。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官) <summary> ▶︎日清・日露は「朝鮮半島」をめぐる列強の利害対立から起きた戦争。その意味で「朝鮮半島」は、まさに『坂の上の雲』の“影の主役”とも言える ▶︎司馬さんは、日本の植民地支配をことさら“美化する”わけでもない。かといって、「すみませんでした」と“頭を下げ続ける”わけでもない。「日本と朝鮮半島」の関係を冷静に捉えていて、今日の我々にも、いろい

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昭和天皇「生誕120年」新資料発見 GHQが奪った天皇家の財産——保有株26社4400億円リスト

昭和天皇「生誕120年」新資料発見 GHQが奪った天皇家の財産——保有株26社4400億円リスト

日本銀行、帝国ホテル、南満洲鉄道、朝鮮銀行……GHQは何を奪ったのか? 85年ぶりに発見された宮内省のマル秘資料が明かした衝撃の真実。/文・奥野修司(ノンフィクションライター) <summary> ▶︎昭和11年に皇室が所有していた株式のリストが85年ぶりに発見された。ここには、当時の皇室が所有する資産だけでなく、予算の配分やその明細も記されていて、皇室財産の全貌がわかる ▶︎当時の皇室が所有していた金融資産は、現在の貨幣価値で4400億円ほどだ ▶︎日本を占領したGHQは

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『駒形丸事件 インド太平洋世界とイギリス帝国』

中島岳志さんの「今月の必読書」…『駒形丸事件 インド太平洋世界とイギリス帝国』

「つながる歴史」を紡ぐことで事件の全貌を解明1914年4月、日本船籍の「駒形丸」が香港を出港した。この船をチャーターしたのはグルディット・シンというインド人ビジネスマンで、香港から北米への移民希望者を移送する事業を企てた。途中、上海と門司と横浜で乗客を増やし、合計376人のインド人がカナダを目指した。同年5月末にバンクーバーに到着したものの、約2か月間、接岸を許されず、わずかな許可者を除いて上陸が認められなかった。船は太平洋上を引き返し、日本とシンガポールを経由してコルカタ(

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ロックダウンしなかったヴェネツィアの例|塩野七生

ロックダウンしなかったヴェネツィアの例|塩野七生

交易立国による史上初の疫病対策は、「検疫(Quarantine)」の語源になった。/文・塩野七生(作家・在イタリア) <summary> ▶︎世界初の公的な検疫システムを確立したのは中世のヴェネツィア共和国だった ▶︎経済人の国であるヴェネツィア人は、リスクがゼロなんて有りえないことを肌で知っていた ▶︎ヴェネツィア人は、文学作品は産まなかったが、検疫システムを確立し、それを400年も続けた 塩野氏 無人のスペイン階段 2021年1月12日、今日のローマもいかにも南国ら

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時空旅行の随伴者|星野博美

時空旅行の随伴者|星野博美

文・星野博美(ノンフィクション作家) 『旅ごころはリュートに乗って』(平凡社)という本を昨年の秋に上梓した。 リュートとはヨーロッパの古楽器で、洋梨を縦に割ったような形状の、棹が90度に折れ曲がった撥弦楽器である。先祖はアラブ世界のウードで、東へ渡って琵琶となり、西へ渡ってリュートになった。ルネサンス期にはヨーロッパで全盛期を迎え、「楽器の女王」と呼ばれるほど愛好された。直線と曲線が調和したその姿形は画家たちを魅了し、デューラーやティツィアーノ、エル・グレコやカラヴァッジ

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内モンゴルが危ない|藤原正彦「古風堂々」

内モンゴルが危ない|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) モンゴル草原はゴビ砂漠で南北に二分され、北は外モンゴル、南は内モンゴルと呼ばれる。17世紀末にはともに清国の支配下となったが、外モンゴルはソ連の衛星国ながら1924年にモンゴル人民共和国として独立した。冷戦終了後には現在の民主主義国、モンゴル国となった。 一方の内モンゴルは、中国に隣接するという不運のため、茨の道を歩むこととなった。満州国成立時には東半分が満州国に吸収され、終戦まで13年間ほど日本の支配下となった。戦後は米英ソによるヤルタ協定

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天皇と上皇はどちらが偉いのか!? 人気歴史学者・本郷和人の最新刊『権力の日本史』の第一章を特別無料公開!

天皇と上皇はどちらが偉いのか!? 人気歴史学者・本郷和人の最新刊『権力の日本史』の第一章を特別無料公開!

 11月19日、歴史学者・本郷和人氏の最新作『権力の日本史』(文春新書)が刊行されました。  誰が一番偉いのか? 何故みんなが従うのか?? なぜトップが責任をとらないのか??? 人気歴史学者がこの国を動かす権力のリアルに迫ります!  将軍よりも執権よりも「家長」が強かった鎌倉幕府。上皇が複数いたら誰が一番偉いのか? 実力で抜擢すると貴族の人事は荒れる?日本史の出世と人事をつぶさに見ると、そこには意外な法則が! 本郷氏が「この国の権力のかたち」を解き明かしていきます。  同書の

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