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#気候変動

「人新世の『資本論』」に異議あり 先崎彰容

「脱成長」を掲げるベストセラー。その思想に著者の「弱さ」を見た。/文・先崎彰容(批評家) 先崎氏 人との関係がもたらす「幻想」 かつて、批評家の吉本隆明は『共同幻想論』の中で、人間の正常と異常について書いている。普通では理解しがたいことを、人間はするものだ。個人で冷静なときには変だとわかっていても、私たちは状況が変われば簡単に巻き込まれて悪行をなす。その理由は、人と人との関係がもたらす「幻想」に憑かれて状況判断ができなくなるからだ——これが吉本の主張だった。言いかえれば、

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原発から逃げた政治 脱炭素の“宗教化”はエネルギー危機を招く 竹内純子

文・竹内純子(国際環境経済研究所理事・主席研究員) 竹内氏 産業革命以上の「大革命」世界で「脱炭素」の流れが加速しています。11月には、イギリスで第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)が開催予定。2015年に採択されたパリ協定に基づき、各国が地球温暖化対策を協議しますが、各国首脳に加え、岸田文雄新首相も出席する見通しと報じられています(10月末現在)。今回はホスト国たる英国がかなり積極的に呼びかけていますが、中国やロシアの首脳は不参加の予定です。 菅義偉

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岸田さんは情けない 『人新世の「資本論」』著者・斎藤幸平 「矢野論文」大論争!③

『人新世の「資本論」』著者が財政を斬る。/文・斎藤幸平(大阪市立大学大学院准教授) 斎藤氏 「国のお金に無頓着な社会」を危惧する コロナ禍で多くの人々の生活が困窮している中、緊急時の財政出動が必要なのは間違いありません。その意味で矢野論文は、その庶民の感覚とのズレが反発を生んだし、私の立場とも異なります。一方で、「バラマキ合戦」を続けていたら、国家に大きな問題を引き起こすと警告を発し、財源の問題に一石を投じた矢野論文の意義は大きいと考えています。 ただし、「バラマキ合戦

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