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#科学

数字の科学 アインシュタイン来日の年|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 アインシュタイン来日の年=100年前本稿は2022年新年号に掲載される。そこで、ちょうど100年前の1922年に何があったかを調べてみたら、かの物理学者アインシュタインが来日した年であった。トップ研究者が世界を飛び回るのはいまでこそ当たり前だが、当時は船旅の時代であり、多忙なアインシュタインを東洋の果てまで招くのは並大抵のことではなかった。招聘に成功したのは、出版社「改造社」の社長である

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数字の科学 世界一丸い物体の誤差|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 世界一丸い物体の誤差=10万分の5mm球というのは自然界において特別な形で、多くの物体が真球に近い形状をとる。たとえば地球は、かなり凸凹のある球体という印象があるが、実はそうでもない。地球は自転の遠心力でやや赤道付近が膨らんだ楕円体をしているが、極半径と赤道半径の差は約21.4キロメートルに過ぎない。地球の直径約1万2700キロに比べれば、約300分の1だ。ヒマラヤ山脈もマリアナ海溝も、

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数字の科学 全世界の新型コロナウイルスの総量|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 全世界の新型コロナウイルスの総量=100g~10㎏新型コロナウイルス感染症の流行開始から約1年半が経過した。ワクチンの接種拡大に伴って様相は変化しつつあるが、いまだ流行の終わりは見えてこない。ではそのコロナウイルスは、いま世界にどのくらい存在しているのだろうか。その総量を推計した論文が、最近発表された。1人あたりのウイルス数×感染者数で計算すれば簡単にはじき出せそうだが、話はそう簡単では

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【立花隆「知の巨人」の素顔】「分かる能力」と「分かろうとする努力」の天才|平尾隆弘

文・平尾隆弘(文藝春秋元社長) 知識ゼロから勉強して立花さんの凄さを思い知ったのは、1988年、「文藝春秋」で利根川進さんへのインタビュー(『精神と物質』)を担当したときである。利根川さんは前年ノーベル医学・生理学賞を受賞。立花さんは、社の編集委員と共にMIT(マサチューセッツ工科大学)に出向き、3日間、延々20時間に及ぶインタビューを実現した。半年後連載が始まったところ、初回担当者が異動になり、第2回からの担当を命じられたのが私だった。参ったなぁ。必死でにわか勉強をしたも

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数字の科学 ミューオンの寿命|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 ミューオンの寿命=45万分の1秒ミューオンという言葉をご存知だろうか。電子や陽子などと並び、この世界を構成する最も基本的な粒子(素粒子)の一つなのだが、核物理学の専門家でもない限りまず耳にする機会のない代物だろう。 ミューオンは、宇宙線が空気の分子に当たることで発生する。我々の体には一晩で100万回ほどミューオンが当たっているが、ほとんど何事もなく貫通してしまい、気づくこともない。そし

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数字の科学 アンモニア生産に伴うCO2排出量|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 アンモニア生産に伴うCO2排出量=約3億トン今年、京都では記録に残る1200年間で最も早く桜が満開を迎えたという。この異常事態がさほど話題にはならなかったのは、コロナ禍に気を取られてか、あるいは温暖化慣れしてしまったせいなのか。だがその間にも、状況は悪化の一途を辿っている。 温暖化の原因とされる大気中CO2濃度を下げるため、多くのアイディアが出されている。エネルギー供給体制や都市デザイ

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