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文・カラーヌワット・タリン(人文学オープンデータ共同利用センター特任研究員) 江戸時代以前の古典籍や古文書などを合わせると、日本には1億点以上の文字史料が現存しています。これだけ膨大な数の史料が残る国は、世界的にみても非常に稀です。 ただし、それらの貴重な史料は十分に活用されていません。その大半が、古代から1,000年以上にわたり使われてきた筆記体「くずし字」で書かれているため、源氏物語や織田信長の書状といった有名な史料を除けば、現代の日本語文字に置き換える「翻刻」を