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【片山杜秀×佐藤優】司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義【最終回】|日清・日露と朝鮮半島

【片山杜秀×佐藤優】司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義【最終回】|日清・日露と朝鮮半島

あえて“翻訳しない”が日韓関係を解きほぐす鍵になる。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官) <summary> ▶︎日清・日露は「朝鮮半島」をめぐる列強の利害対立から起きた戦争。その意味で「朝鮮半島」は、まさに『坂の上の雲』の“影の主役”とも言える ▶︎司馬さんは、日本の植民地支配をことさら“美化する”わけでもない。かといって、「すみませんでした」と“頭を下げ続ける”わけでもない。「日本と朝鮮半島」の関係を冷静に捉えていて、今日の我々にも、いろい

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司馬遼太郎『坂の上の雲』とインテリジェンス 明石元二郎と広瀬武夫

司馬遼太郎『坂の上の雲』とインテリジェンス 明石元二郎と広瀬武夫

司馬遼太郎の名作を読み解く短期集中連載の第4回。日露戦争の“情報戦”で活躍した2人から見える“日本のインテリジェンス”とは。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官) <summary> ▶明石は「インテリジェンス=主」で「作戦=従」ですが、広瀬は「作戦=主」で「インテリジェンス=従」と対照的 ▶インテリジェンスをめぐっては2つの考え方があって、これを「テクネー(技術)」と捉えるか、「アート(芸術)」と捉えるかの違いがある ▶『坂の上の雲』は「忍者小

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司馬遼太郎『坂の上の雲』の日本語論 夏目漱石と正岡子規と秋山真之の「ことば」

司馬遼太郎『坂の上の雲』の日本語論 夏目漱石と正岡子規と秋山真之の「ことば」

司馬遼太郎の名作を読み解く短期集中連載の第3回。漱石と子規は、秋山真之とともに“近代日本語の創設者”だった。/片山杜秀慶應義塾大学教授×佐藤 優(作家・元外務省主任分析官) <summary> ▶︎司馬さんにとって、昭和の暗さの対極にある“明治の明るさ”を“遠望”するには子規は欠かせない存在だった ▶︎『坂の上の雲』は日本語論の視点から、もっと読み込まれてもいい作品 ▶︎真之などが作った、下士官が読んでも分かる“近代的日本語”によって初めて近代的な軍隊が“組織”として機能し

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司馬遼太郎『坂の上の雲』の組織論 “老舗企業vsベンチャー企業”で読む日露戦争

司馬遼太郎『坂の上の雲』の組織論 “老舗企業vsベンチャー企業”で読む日露戦争

司馬遼太郎の名作を読み解く短期集中連載の第2回。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官) <summary> ▶︎司馬遼太郎は、日露戦争を“国民の戦争”として描くのと同時に、それを迂回路として「先の戦争」を描いたとも言える ▶︎司馬遼太郎は、一貫して現場主義。現場で働いている人を徹底的に描いている ▶︎『坂の上の雲』が多くの企業人に読まれた理由は、日本海海戦が“チームワークの勝利”として描かれているから ★前回を読む。 片山氏(左)と佐藤氏(右

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司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義 ビジネスマン必須の“最高の共通言語”【片山杜秀×佐藤優】

司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義 ビジネスマン必須の“最高の共通言語”【片山杜秀×佐藤優】

「エリート」と「大衆」が分断された今こそ、世代を超えて読み継ぐべき「国民文学」。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官) <この記事のポイント> ▶︎連載が開始されたのは1968年。右肩上がりの時代に、多くの読者は徐々に“成り上がっていく”自分を重ね合わせて読んだ ▶︎司馬遼太郎はとにかく「動いているもの」が好きで、「組織」とか「システム」には全く興味を示さなかった ▶︎『坂の上の雲』は世代間のギャップを埋める“最高の共通言語”になるかもしれない

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