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#料理

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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濱嘉之 精養軒150周年

文・濱嘉之(作家) 6月10日の午後、東京上野の杜にある現存する日本最古の西洋料理店「上野精養軒」の創立150周年式典が、ご時世の影響もあり、社内で職員のみによって厳かに開催された。一口に150年というが、開店は1872年(明治5年)、明治維新から5年も経っておらず、日本はまだ旧暦を使っていた時代である(日本の新暦は明治6年の元日、旧暦の明治5年12月3日からである)。この年は、新たな日本の元首となった明治天皇が初めて牛肉を食した年であり、その後、明治天皇の要請で西洋料理の

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平松博利 最高の料理をつくるために

文・平松博利(料理人) 大切にしている言葉がある。陶芸家・河井寛次郎の「此(この)世は自分をさがしに来たところ。此世は自分を見に来たところ」(『いのちの窓』東方出版)というものだ。私はまだ自分を見つけ切ったとは思っていない。 18歳でフランス料理の世界に入った。パリに出店した小さなレストランが、日本人で初めてフランスのミシュランの星を獲得したのは50歳のときだ。 6月で70歳になったが、今もコックコートを着て厨房に立つ。私のつくったメニューで料理を供するガラディナーは、

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栗原はるみ「夫が愛したポテトサラダ」

彼にだけは嫌われたくない──。その一心で料理を続けました。/文・栗原はるみ(料理家) 栗原さん おいしい料理を再現するには 〈はるみ様 心底からの感謝と尊敬、そして愛を申します。〉 〈君は常に努力の人です。いつも前を向き、決して手を抜かない。〉 2019年8月に亡くなった夫・玲児が手帳に書き記していた言葉です。その前年に肺にがんが見つかり、亡くなる6カ月前に余命宣告を受けていたのですが、それが私への最後のメッセージになりました。手帳にはほかにもメッセージが、しっかりし

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コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 まな板の上から考える|中島岳志

多くの専門家が指摘しているように、コロナウイルス拡大の背景には、環境破壊の問題がある。行き過ぎた自然破壊によって、これまで接触機会のなかった動物に接近し、ウイルスが人間に引っ越ししているのだ。ウイルスにとって人間は、都合のいい乗り物である。人間は移動し、社交する。そのため自己増殖のチャンスが頻繁に訪れる。私たちは、真剣に環境問題と向き合い、生活様式を見つめ直さなければ、繰り返しパンデミックに襲われるだろう。未知のウイルスが、もう次に控えているのだ。 しかし、環境問題は遠い。

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