マガジンのカバー画像

文藝春秋digital

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「月あたり450円から」の「文藝春秋 電子… もっと読む
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

#水族館

文藝春秋digital読者の皆さまへ、編集長より最後のお願い【「文藝春秋 電子版」1年無料プランのご案内】

5月31日、「文藝春秋digital」はクローズいたします。 これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。 先にもお知らせした通り、月刊文藝春秋のサブスクリプションは「文藝春秋 電子版」に一本化します。これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただいた皆さまには、突然のお知らせになったことを、改めてお詫び申し上げます。 「文藝春秋digital」のサービスが終了しますと、6月から皆さまに最新記事をお届けできなくなってしまいます

あいにいきたい|おとど

文・おとど(桂浜水族館公式マスコットキャラクター) このような話は幾度となく綴ってきた。インタビュアーは、当時の苦労話を聞きたがり、こちらがマイクに向かって少し大げさな「苦労話」とやらをお涙頂戴と言わんばかりに語れば、世間はお約束通りに同情するだろう。しかし、実際のところ当事者としては、困ったことにこれといった苦労が思い出せない。酒の一杯でも飲めば、記憶の引き出しの鍵が開いて話は変わるかもしれないが――。 平成28年4月16日、私は高知県高知市にある名勝「桂浜」の浜辺に建