文藝春秋digital

ノーベル賞学者の警告 東京五輪までに「ワクチン」はできない|本庶佑

ノーベル賞学者の警告 東京五輪までに「ワクチン」はできない|本庶佑

来年の五輪開催を願う気持ちはわかる。だが、現実に目を向けなければならない。冷静な判断をせず、着実な準備もしないまま、「来年には落ち着くだろう」という希望的な観測を持つべきではない。/文・本庶佑(京都大学高等研究院副院長・特別教授) 本庶氏 過大な期待と理解不足 私は6月19日、がん治療薬「オプジーボ」の特許に関する対価を巡って、小野薬品工業に対し、約226億円の支払いを求める訴訟を起こしました。 昨年から訴訟の準備を進めていましたが、「なんとか交渉で決着をつけましょう

スキ
195
ノーベル賞・本庶佑さんが教える「がん免疫療法」を正しく理解する方法

ノーベル賞・本庶佑さんが教える「がん免疫療法」を正しく理解する方法

 2018年、京都大学高等研究院・副院長の本庶佑氏(78)は、免疫抑制の阻害によるがん治療法の発見により、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。  がん細胞は、私たちの身体の免疫の働きにブレーキをかけることによって、自己増殖を可能にしている。本庶氏らは免疫の機能を抑制する受容体「PD-1」を発見。これが免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」の誕生につながった。これまでの抗がん剤では、数ヶ月の延命が限界だった進行がんでも、オプジーボで完治するケースが続出。本庶氏の研究は、がん治

スキ
23