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文藝春秋digital

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#中島岳志

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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【フル動画】中島岳志×斎藤幸平「保守vs.コミュニズム 性善説は世界を救うか?」

◆イデオロギーの対立を超えて 文藝春秋digitalは、6月2日(木)19時〜、東京工業大学教授の中島岳志さんと、東京大学大学院准教授の斎藤幸平さんによるオンライン対談イベント「保守vs.コミュニズム『性善説は世界を救うか?』」を開催しました。 《フル動画はページ下部にあります》  コロナ危機やウクライナ侵攻、広がり続ける貧富の格差、そして気候変動。いま、私たちが生きる世界は激しい変化に見舞われています。既存の社会システムでは、もはや世界はうまく回らないのではないか。私た

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『観音像とは何か』君島彩子

多様な発展を遂げた観音像の歴史をたどる時折、町の公共スペースで、平和を祈願した観音像を見かける。観音像は「仏像」であり、仏教における信仰の対象である。政教分離が進んだ戦後日本で、なぜ公的空間に観音像が作られたのか、長年疑問だった。また、各地に存在する巨大な観音像の存在も気になる。近現代日本において観音像とはいかなる存在なのか。 観音像の歴史は古い。観音は様々な経典で説かれてきたため、すべての宗派で信仰の対象とされてきた。様相が大きく変容するのは、近代に入ってからである。廃仏

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100年後まで読み継ぎたい100冊 中島岳志「危機を射抜いたメッセージ」

文・中島岳志(東京工業大学教授) 危機を射抜いたメッセージちょうど100年前、世界は「スペイン風邪」の猛威にさらされ、多くの死者を出した。1920年代の世界思想は、第1次世界大戦とスペイン風邪という悪夢をどう乗り越えるかという課題と密着していた。1925年に出版されたモース『贈与論』は、非ヨーロッパ世界における贈与や交換のシステムを探究し、近代資本主義の疲弊を乗り越える道を模索した。本書の第4章「結論」は、協同組合の可能性へと発展する。 近年、繰り返されるウイルス危機は、

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『テアトロン 社会と演劇をつなぐもの』

ブレヒト教育劇を現代に更新する試み2019年に開催された「あいちトリエンナーレ」では、「表現の不自由展・その後」をめぐって賛否が渦巻き、「電凸」といわれる電話での抗議運動がおこった。抗議がエスカレートし、脅迫的な内容が含まれるようになると、主催者は展覧会の中止を発表。すると、不自由展以外の参加アーティストが反発し、出展のボイコットに至った。 その渦中で誕生したのが「Jアート・コールセンター」だ。電凸をアーティストが受け、抗議をする人と直接会話をする試みがなされた。これを主導

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『駒形丸事件 インド太平洋世界とイギリス帝国』

「つながる歴史」を紡ぐことで事件の全貌を解明1914年4月、日本船籍の「駒形丸」が香港を出港した。この船をチャーターしたのはグルディット・シンというインド人ビジネスマンで、香港から北米への移民希望者を移送する事業を企てた。途中、上海と門司と横浜で乗客を増やし、合計376人のインド人がカナダを目指した。同年5月末にバンクーバーに到着したものの、約2か月間、接岸を許されず、わずかな許可者を除いて上陸が認められなかった。船は太平洋上を引き返し、日本とシンガポールを経由してコルカタ(

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コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 まな板の上から考える|中島岳志

多くの専門家が指摘しているように、コロナウイルス拡大の背景には、環境破壊の問題がある。行き過ぎた自然破壊によって、これまで接触機会のなかった動物に接近し、ウイルスが人間に引っ越ししているのだ。ウイルスにとって人間は、都合のいい乗り物である。人間は移動し、社交する。そのため自己増殖のチャンスが頻繁に訪れる。私たちは、真剣に環境問題と向き合い、生活様式を見つめ直さなければ、繰り返しパンデミックに襲われるだろう。未知のウイルスが、もう次に控えているのだ。 しかし、環境問題は遠い。

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『双葉山の邪宗門』

敗戦で「大義」を失った彼は、混乱に陥った1947年1月、金沢に本拠地を据えた新興宗教団体「璽宇(じう)」に警察の強制捜査が入った。いわゆる璽光尊事件である。このとき多くの人が驚いたことがあった。教祖を守ろうとして警察の前に立ちはだかったのが、あの元横綱の双葉山だったのだ。 双葉山は1936年から39年にわたって69連勝という記録を打ち立てた大横綱で、引退後は時津風親方として後進の指導に当たり、日本相撲協会理事長も務めた。そんな双葉山が、引退後間もない時期に「璽宇」の熱心な信

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【全文公開】令和の時代を生きるために 中島岳志さんの「わたしのベスト3」

東京工業大学教授の中島岳志さんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。 『中動態の世界』は能動態(「する」)と受動態(「される」)という2元論に還元されない「中動態」という言語のあり方から、人間の行為の本質に迫る。私たちが「想いに耽る」とき、その「想い」は私の意志を超えて展開する。「想い」はままならない。私たちの行為は、必ずしも意志に支配されていない。  國分は、歴史の中に埋もれつつある中動態の構造を再起動し、近代的人間観への再考を促す。例えばアルコール依存症や薬物依

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中島岳志さんの「今月の必読書」…『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』

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