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#田中慎弥

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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宿敵|田中慎弥

著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、田中慎弥さん(作家)です。 宿敵いまに至るまで、母は私の小説を、なんだか難しい、よく分らない、と言うばかりで一度も誉めたことがない。考えてみれば、難しい、というのはいわゆる純文学に対する世間一般の、感想でもあり批判でもあるだろう。母はそういう、世間一般の人間だ。ごく若い頃から世の中に出て、真面目に、まともに働き、自分の人生を作り上げてきた。その母から見れば、高校を卒業して以降、進学も就職もせずにぶらぶらし、親の金で本を買っ

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落合の左足――田中慎弥

文・田中慎弥(作家)  大谷翔平は、野球選手としては手足が長い。あの長さを急激に伸縮させて走塁や守備をこなすのは、かなり大変なのではなかろうか。競泳とか陸上競技のように、一定の動きだけをずっとくり返す方が向いているように思える。球技において、少なくともケガをしにくいのはずんぐりした体形の選手だろう。  大谷のバッティングについて、インパクトの瞬間に頬をぷうっと膨らませている、というのを、テレビ番組が肯定的に、というより面白がって伝えていたが、ああやって息を詰めていたのでは

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