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#同和問題

部落解放同盟の研究② 西岡研介

「同和行政」の功罪を浮き彫りにした「飛鳥会事件」の真相。/文・西岡研介(ノンフィクションライター) ★①を読む。 現役ヤクザの活動家「どかんかいワレ! おらっ!」 1970年の大阪。身長180センチ、体重100キロの巨体に戦闘服をまとった男が、次々と向かってくる若者たちを編み上げブーツで蹴り倒していく。左胸には、深紅の荊冠の刺繍。荊冠は、部落差別による受難と殉教の血を表した解放運動の象徴だ。 男はこの時、37歳。部落解放同盟飛鳥支部の支部長に就任したばかりだった。すぐ

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部落解放同盟の研究① 西岡研介

水平社創立から100年、組坂繁之委員長にその存在意義を問う。/文・西岡研介(ノンフィクションライター) 「暴力集団」という負のレッテル2017年5月7日、部落解放同盟のトップである組坂繁之・中央執行委員長(78)の自宅に1通の茶封筒が届いた。 差出人の名はある著名な新興宗教団体の教祖。不審を覚えながらも開封すると、右親指に鋭い痛みが走った。封筒の内側には、開封時に指が切れるよう、デザインナイフの替刃2本が仕込まれていた。 滴り落ちる血を見ながら、組坂委員長は恐怖よりむし

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