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#全米図書賞

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『骨を引き上げろ』

時代を超越した古典の風格を持つ小説全米図書賞受賞作。ジェスミン・ウォードはこの後、『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』でも受賞しており、同賞を2度受賞するのは女性作家として初めての快挙だという。 本作は、2005年に多数の死者を出した超巨大ハリケーン、カトリーナが襲来するまでの12日間を、ある家族の日常風景として1日ごとに描く。その「情け容赦のない語り」はすごみのある美しさをたたえ、みごとな構成とともに、時代を超越した古典の風格をすでにしてそなえている。 主人公は15歳の少女

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「次はノーベル文学賞だ」|柳美里

文・柳美里(作家) 『JR上野駅公園口』の英訳『Tokyo Ueno Station』(モーガン・ジャイルズ訳)が全米図書賞の翻訳部門を受賞した。 受賞から1ヶ月が過ぎ、いろいろなことがあったのだが、いちばん驚いたのは、地元の反応だった。 わたしの現在の住所は、福島県南相馬市小高区東町1丁目10番地。東京電力福島第一原子力発電所から北に16キロ地点に位置する旧「警戒区域」である。わたしは避難指示解除後に中古住宅を購入し、表側をブックカフェに、裏側の倉庫を演劇アトリエに改

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