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武田徹の新書時評|音楽と社会のあり方を考える

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。 2020年はベートーヴェン生誕250年に当たり、新書でも関連書が揃った。 中野雄『ベートーヴェン』(文春新書)は罵声と殴打で息子を鍛えた父など家族の紹介から始まり、名曲『英雄』『運命』も初演では失敗続きだった天才音楽家…

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 詐術としての音楽小説|片山杜秀

音楽は時間だ。音楽を味わうには時の推移を記憶せねばならない。3分のポップ・ソングなら、うまく最初から覚えて最後まで聴き通せるかもしれない。しかしマーラーやブルックナーの1時間以上掛かる交響曲だとどうか。30分聴いたところで最初の1分を思い出せるか。至難の業だ。たいてい混乱する。忘却し…