マガジンのカバー画像

文藝春秋digital

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記事が読み放題&イベント見放題のサービスで… もっと読む
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュ… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

#音楽

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

スキ
4

山下達郎 坂本君と大瀧さんと…70年安保世代の音楽交遊録

「リベラル系の運動に参加しようとは思わないけど、友達は友達」/文・山下達郎(シンガーソングライター)、インタビュー・構成=真保みゆき(音楽ライター) 山下さん 次の若い世代に向けて果たすべき責任がある ――来年70歳を迎えられる達郎さんですが、コンサートではファンに「みんなかっこよく年を取っていこう」と呼びかけるのが、近年の恒例になっているようですね。 「ちゃんと健康管理して、身体と心を平穏に、という呼びかけです。僕は、お蔭さまで体は丈夫です。タバコは35歳でやめたし、

スキ
143

反田恭平(ショパン国際ピアノコンクール2位)「ほかの誰かのために弾く」

日本は好きだけど好きじゃない。「馴れ」を断ち切って世界へ出よう。/文・反田恭平(ピアニスト) 反田さん 日本初のオーケストラの株式会社12歳から夢見た舞台は、ほんの一瞬に感じました。ショパン国際ピアノコンクールで迎えたファイナル。僕がこの世のすべての曲の中で最も好きなショパンの『ピアノ協奏曲第一番』を弾いた40分間は、15年間願い続けた夢が叶った時間でもありました。 結果は2位入賞。51年前の内田光子さん以来、日本人として2人目だそうです。受賞後は、目の前の景色が急速に

スキ
179

ロング・バケーションから40年 永井博

文・永井博(イラストレーター) 今年は大瀧詠一さんのアルバム『ロング・バケーション』が発売されて40年。ジャケットのイラストを描いた私もいくつか取材をうけましたが、私からすると“ロンバケ”から、じつは42年なのです。 1979年にCBS・ソニー出版から写真家の浅井慎平さん、イラストレーターの湯村輝彦さんと、夏をテーマにしたアートブックを3冊、同時発売することになった。このとき出版社の紹介で、私の本に文を書くことになったのが大瀧詠一さんです。 私はレコードを買う金を稼ぐた

スキ
16

片山杜秀さんの「今月の必読書」…『デヴィッド・ボウイ 無(ナシング)を歌った男』

孤独な少年の、帰る先なき、上昇と下降の永劫の循環運動男の子は宇宙に飛翔する。1人乗りの屹立したロケットで。フロイト主義で簡単に解釈できる、男の子の欲望の1960年代的かたちだ。61年にガガーリンが1人乗りのボストーク1号で宇宙に行き、69年には3人乗りだけれどアポロ11号が月面に到達した。 日本ではその時代に『ぼくのクレヨン』という童謡も生まれたっけ。「おひさまはあか、そらはあお」。そんな日に鼠色のロケットが発射される。乗り組むのは「ぼく」ひとり。「てをふるママはたちまちま

スキ
6

【作詞家50年】松本隆「僕が出会った天才作曲家たち」 筒美京平、松任谷由実、大瀧詠一 、細野晴臣……

「僕のまわりには昔から天才が集まってくる」/松本隆(作詞家) <summary> ▶︎僕らは、「日本の音楽を変える」と予告して、そのとおりのホームランを打った。アンチの人がなにを言おうと、「君たち、僕らの風呂敷の上に乗っているよ」と言いたい ▶︎細野さんが生まれついての天才だとしたら、大瀧さんは努力の天才 ▶︎50年前、いまのようになっている自分はまったく想像できなかった。ちょっと出来すぎなんじゃないかなと思います 松本氏 日本語でロックを歌う 「はっぴいえんど」がデビ

スキ
225

武田徹の新書時評|音楽と社会のあり方を考える

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。 2020年はベートーヴェン生誕250年に当たり、新書でも関連書が揃った。 中野雄『ベートーヴェン』(文春新書)は罵声と殴打で息子を鍛えた父など家族の紹介から始まり、名曲『英雄』『運命』も初演では失敗続きだった天才音楽家の多難な人生を辿る。モーツァルトとのニアミスや聴覚障害についてのエピソードも興味深い。 浦久俊彦『ベートーヴェンと日本人』(新潮新書)は日本独特のベートーヴェン受容がテーマだ。音楽取調所

スキ
8

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 詐術としての音楽小説|片山杜秀

音楽は時間だ。音楽を味わうには時の推移を記憶せねばならない。3分のポップ・ソングなら、うまく最初から覚えて最後まで聴き通せるかもしれない。しかしマーラーやブルックナーの1時間以上掛かる交響曲だとどうか。30分聴いたところで最初の1分を思い出せるか。至難の業だ。たいてい混乱する。忘却している。記憶の捏造も容易に起こる。聴いたのと違う旋律を覚えたつもりで口ずさんだりする。したがって上手な音楽小説とは、音楽をネタに用いつつ、記憶の関節を外し、夢とうつつ、生者と死者、本物と贋物の区別

スキ
4