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第165回芥川賞受賞者インタビュー 李琴峰「私をカテゴライズしないで」

第165回芥川賞受賞者インタビュー 李琴峰「私をカテゴライズしないで」

息苦しい“枠”の外側を書き続けたい。/文・李琴峰(作家) 李さん 〈授賞のことば〉デビュー時に書いた「受賞のことば」を読み返すと、「不条理に押し付けられた人間としての生」とある。それがまさに私を縛りつけ、痛めつけ、踏み躙り、絶望の淵に突き落としては筆を握るようけしかけるものの正体と思えてならない。 言葉は生かしも殺しもするし、文学は希望にも絶望にもなる。絶望の淵にいる人にとって、文学は救いの一点の光であってほしい。出生から永眠まで、自分自身では到底どうしようもない多くの

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日本語探偵【コ】コロナカタカナ語メリットもあるんです|飯間浩明

日本語探偵【コ】コロナカタカナ語メリットもあるんです|飯間浩明

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。 【コ】コロナカタカナ語メリットもあるんです2020年に突然「コロナ時代」が始まり、世の中が一変しました。ニュースに出てくる新語もわけのわからないカタカナ語ばかり。というわけで、人々の批判の矛先はことばにも向かいました。 私たち辞書関係者が毎年行うイベント「今年の新語」でも、この年、参加者から新語候補として大量のコロナ関連語が寄せられました。「ソーシャルディスタンス」「ステイホーム」「クラスター

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武田徹の新書時評|膠着語の新語・造語文化

武田徹の新書時評|膠着語の新語・造語文化

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します 膠着語の新語・造語文化 外国人力士が増えている相撲界で、難なく日本語を操るモンゴル勢の姿を見て不思議に感じたことはないだろうか。 英語のようにI、My、Meと格変化したり、単複でI、Weと単語自体が姿を変える(屈折させる)インド・ヨーロッパ語族の言語を「屈折語」と呼ぶ。それに対して「私」という単語はそのままに「は」「の」「に」「たち」と語尾をくっつける日本語のような言語は「膠着語」と呼ばれ、フィンランド、

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日本語探偵 【は】「発出」なる役所語 20世紀末から一般的に|飯間浩明

日本語探偵 【は】「発出」なる役所語 20世紀末から一般的に|飯間浩明

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。 【は】「発出」なる役所語 20世紀末から一般的にコロナ危機は2021年も続くようです。1月7日、1都3県を対象として2回目の緊急事態宣言が出され、さらに他の地域にも拡大されました。 政府や自治体は「緊急事態宣言を発出」と繰り返しました。この「発出」とは何かということが、しばしば話題に上るようになりました。 これが役所語であることは推測できます。ただ、昔はあまり使われず、私の携わる『三省堂国語

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日本語探偵 【ぴ】「ぴえん」なる新語 日本語の伝統にかなう|飯間浩明

日本語探偵 【ぴ】「ぴえん」なる新語 日本語の伝統にかなう|飯間浩明

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。 【ぴ】「ぴえん」なる新語 日本語の伝統にかなう毎年末、私を含む国語辞典の作り手が集まって「今年の新語」(三省堂主催)を選びます。その年あたりに特によく使われ、かつまた、今後の辞書に採録されてもおかしくないことばを選ぶ、というのがこのイベントの趣旨です。 2020年の大賞は「ぴえん」に決まりました。「テストの点が悪かった、ぴえん」などと、小声で泣く様子を表します。19年あたりからSNSなどで非常

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飯間浩明の日本語探偵【た】「多忙」は使えない?

飯間浩明の日本語探偵【た】「多忙」は使えない?

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。

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