文藝春秋digital

赤川次郎さんのオヤジの話。

赤川次郎さんのオヤジの話。

著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、赤川次郎さん(作家)です。 ひとかけらの記憶  小学3、4年生のころだったと思う。当時東映の教育映画部長だった父について、日光へロケを見に行った。古い木造校舎と校庭での撮影を眺めていると、カメラマンから、 「坊ちゃん、ちょっと出てみませんか?」  と声をかけられ、私はびっくりして逃げ出してしまった。  私と、父、赤川孝一との直接の思い出は、これだけである。  戦争中、満州映画協会で甘粕正彦理事長の側近だった(その

4