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#モンゴル

大相撲新風録 霧馬山|佐藤祥子

霧馬山、モンゴル・ドルノドゥ出身、陸奥部屋、25歳 モンゴルの大草原で育った朴訥な青年首都ウランバートル出身のモンゴル人力士も多いなか、霧馬山は正真正銘の遊牧民だ。大草原で羊を放牧し、ゲルと呼ばれるテントでの生活。幼い頃から両親を助けて家畜の世話をし、自在に馬を乗りこなしていた。 初土俵は2015年5月場所だが、前年に「テスト生」として来日しており、元大関霧島が率いる陸奥部屋での相撲部屋生活を体験した。この当時の霧馬山の姿を、今も覚えている。稽古場で陸奥親方が目を細め

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大相撲新風録 豊昇龍|佐藤祥子

豊昇龍 (モンゴル・ウランバートル出身、立浪部屋、22歳) 叔父・朝青龍の「金言」を胸に躍進元横綱朝青龍の甥にあたる前頭五枚目の豊昇龍が、先の名古屋場所で初の技能賞を受賞した。2020年9月に新入幕して以来、初の2桁勝利となる10勝をあげ、「メチャクチャ嬉しいです!」と、叔父を彷彿とさせる、茶目っ気溢れる笑顔を見せた。 その運動神経や、足腰のバネの強さと負けん気は叔父譲りだ。相撲界では細身とされる身長186センチ、体重131キロの体で繰り出す足技は、見るも鮮やか。モン

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内モンゴルが危ない|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) モンゴル草原はゴビ砂漠で南北に二分され、北は外モンゴル、南は内モンゴルと呼ばれる。17世紀末にはともに清国の支配下となったが、外モンゴルはソ連の衛星国ながら1924年にモンゴル人民共和国として独立した。冷戦終了後には現在の民主主義国、モンゴル国となった。 一方の内モンゴルは、中国に隣接するという不運のため、茨の道を歩むこととなった。満州国成立時には東半分が満州国に吸収され、終戦まで13年間ほど日本の支配下となった。戦後は米英ソによるヤルタ協定

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