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文藝春秋digital

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#パンデミック

文藝春秋digital読者の皆さまへ、編集長より最後のお願い【「文藝春秋 電子版」1年無料プランのご案内】

5月31日、「文藝春秋digital」はクローズいたします。 これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。 先にもお知らせした通り、月刊文藝春秋のサブスクリプションは「文藝春秋 電子版」に一本化します。これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただいた皆さまには、突然のお知らせになったことを、改めてお詫び申し上げます。 「文藝春秋digital」のサービスが終了しますと、6月から皆さまに最新記事をお届けできなくなってしまいます

岸惠子 パンデミック・あれこれ

文・岸惠子(女優) 私はぼんやりとTVを見ていた。画面はカーリングのドイツ対日本の試合らしきものを映している。何十年も昔のスキー場が胸に疼く。雪国の冬空は真っ青に輝き、スキー日和なのに娘とわが夫はカーリングに興じていた。以来私はこの競技に関心を持てない。あの時から10日も経っているのに、私は呆けたようにTVを見続けている。 あの時というその時、フランスの空港からの娘の電話で心が凍えた。 「飛行機搭乗を拒否された! 3時間前に日本の国交省が全面的に日本入国を禁じたの!」

感冒が流行した1820年に“時短営業”も“定額給付金”もあった|磯田道史

国際日本文化研究センター准教授・磯田道史の「感染症の日本史」第4弾。新型コロナで最も参考になるのは100年前のスペイン風邪だ。しかし今回はもう少し前、江戸時代の古文書の世界へ。滝沢馬琴が詳細に記録した200年前の「感冒」の大流行から見えてくるものとは? 磯田氏 江戸時代に「感冒」が大流行我々は、いまなお新型コロナのパンデミックのただ中にいます。 第1波の峠は越えましたが、ウイルスのRNAは国内で宿主を渡り歩いています。今は人間行動・気候・ウイルス感染力の三者間の微妙な釣