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#数学者

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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日本の顔 森重文

森重文(もり しげふみ・数学者) 東京都千代田区 学士会館にて 写真=佐貫直哉 (本社) 複雑すぎて通常の空間では見えず、ありのままには描けない図形。しかし、数学的宇宙の中に、それは厳然と存在している。数学者・森重文(71)は、そんな「見えないもの」を追求する“冒険家”である。 「考え始めたら、のめり込んで抜け出せなくなりますね。そうして没頭していると、ふとした瞬間に一気に見えてくる。これが数学の魅力です。ぼーっとしているように見えるのか、妻からは『いつも休んでるみた

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藤原正彦 パンドラの箱 古風堂々34

文・藤原正彦(作家・数学者) 整理整頓が苦手で、幼い頃から「出しっ放し、やりっ放し」と母に叱られていた私だった。中1のときにはじめて4畳の個室が与えられ、29歳で渡米するまではここで、机、大きな本棚、散らばった本や論文、脱ぎ捨ての衣類などのすき間に万年床を敷いて寝ていた。「何がどこにあるか分かっているからいじらないでよ」と母に釘をさしておいたのだが、見かねた母は時折掃除をしていたようだ。自分で掃除した記憶がないのに雑然さが悪化しなかったからだ。 この正月に、心を改め整理整

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藤原正彦「古風堂々」  一杯一杯

文・藤原正彦(作家・数学者) 女房は高校生の頃、理系に行こうか文系に行こうか悩みに悩んだという。数学と英語が好きだから理系かといえば物理、化学が嫌い、文系かというと日本史、世界史といった暗記科目が嫌いだったらしい。最も得意だったのは5歳から続けてきたピアノで、小さなコンクールに出たほどだったが、父親に「プロになれるのは天才だけ」と言われ泣く泣くプロの道を諦めたという。ある時、女房が私に聞いた。「あなたはどうやって数学者になる決心をしたの」「小学校5年生の時に郷里信州の隣村出

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藤原正彦「古風堂々」 持統天皇に背いた私

文・藤原正彦(作家・数学者)  IRという字が新聞をにぎわせている。カジノ、ホテル、劇場、レストラン、国際会議場、スポーツ施設、ショッピングモールなどの集まった複合施設のことである。IR推進法が成立しているが、カジノを除いた部分はありふれたものだから、IR推進とはカジノ解禁のことと思ってよい。ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国などのように大きな集客力をもつIRにより、観光客の増加や税収増を狙うのだという。  カジノすなわち賭場では胴元が儲かるようになっている。最も単純

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