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#感染症対策

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「日本人よ、これがデルタ株の正体だ」A・ファウチ(米大統領首席医療顧問)

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イギリスのコロナ対策「大逆転」の勝因――英国の成功から日本が学べること

日本よりも少なくなった新規感染者。なぜイギリスはコロナ封じ込めに成功したのか?/文・近藤奈香(ジャーナリスト) <summary> ▶コロナ対応をめぐり政府が迷走を続けるなかでも、英国はワクチンにだけは手を打っていた。これが後の“大逆転”への布石となる ▶もともとコロナ禍以前からワクチンを重視する“伝統”が英国にあった ▶英国は、少なくともワクチンが出回る初期段階ではワクチン需給がひっ迫することを見越して、「ワクチンの品質」だけでなく「実際の供給」も重視していた コロナ対

尾身茂会長が語る「変異株」「医療逼迫」——“第4波”を乗り切るために必要なこと

感染拡大は全く新しいフェーズに突入した。この危機にオールジャパンで対処せよ。/尾身茂(新型コロナウイルス感染症対策分科会会長) <summary> ▶私達はいま、3つの問題に直面している。第1の問題は、変異株の流行。第2の問題は、「感染の場」が見えなくなっていること。第3の問題は、年齢を問わず対策が十分でない人々が一部にいたこと。 ▶変異株は重症化するのが早いため、医療逼迫に至るのも早い。感染再拡大の予兆をどれだけ早くとらえて先手を打てるかが重要 ▶日本の医療制度は平時を想

保健所長会会長の告白「追い詰められた保健所の悲鳴を聞いてほしい」

〈保健所は地域における健康危機管理の拠点ですが、医療機関や消防警察などと異なり、通常の職員体制は24時間交代制ではないにもかかわらず、災害時に準じた対応を余儀なくされています〉 〈感染者が増加する地域においては、対応の重みづけや優先順位を定めて業務の軽減化を行わなければ、保健所体制が崩壊する〉 年末年始の“感染爆発”に至る前の12月8日、こう危機感を露わにして、厚生労働大臣宛に「新型コロナ対策における緊急提言」を提出したのは「全国保健所長会」だ。 保健所は、全国に469

「尾身会長 VS 政府」苦悩する感染症専門家たち——官邸を丸め込むか、追い込むか

どうやって菅首相の関心を経済から感染症対策へ動かすべきか——専門家の意見は割れた。/文・広野真嗣(ノンフィクション作家) <summary> ▶︎感染が拡大するコロナを前にした専門家たちの課題は「どうやって経済から感染対策へ菅の関心を動かすか」だった ▶︎専門家たちのアクションのスタンスも違った。助言に徹する立場の押谷・尾身。40代の西浦・和田らは直接国民に訴えかけようとした ▶︎菅政権になって、厚労省から感染症対策に関するインプットが減った、と西浦は指摘する 「飲食店だ

やり過ぎだらけの感染対策「5つの新常識」

盛りすぎた対策は減らしていい。感染症対策のプロが「正しい感染症対策」を教えます。/文・堀成美(感染症対策コンサルタント) <この記事のポイント> ●現在の混乱の多くは古くなった情報や不要なルールに振り回されることで生じている ●感染症対策が行き過ぎており、「やる必要がない」ことも多くある ●その一つが「屋外でのマスク着用」 堀氏 新しい情報を元に感染症対策を検討 私はフリーの感染症対策コンサルタントとして活動する看護師です。国立感染症研究所実地疫学専門家養成コースを修了

押谷仁教授が語る「第2波の教訓」 感染症に“強い社会と弱い社会”

新型コロナは社会の壊れたところに襲いかかる——。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの東北大学大学院教授・押谷仁氏が「第2波の教訓」を語った。/取材・構成=広野真嗣(ノンフィクション作家) 押谷氏 国内4800の症例を解析してわかったこと 新型コロナウイルス感染症の6月以降のいわゆる「第2波」のフェーズは、規模としては相当な規模の流行になりました。緊急事態宣言のように強力に人の動きを止めていない以上、ある程度は織り込んでいましたが、想定を超える規模の流行になっ

“江戸の名君”上杉鷹山の「生活・医療支援」|磯田道史「感染症の日本史」

国際日本文化研究センター准教授・磯田道史の「感染症の日本史」第5弾。江戸時代のの「自粛」や「隔離」も、多大な経済的負担を伴った。そんな中、為政者たちはどんな手を打ったのだろうか。今回、紹介するのは「名君」と呼ばれた米沢藩・上杉鷹山の患者支援策である。 磯田氏 強毒化の余地を与えるな収束に向かっているように見えた新型コロナの流行が、ぶり返し、感染者が再び、増える傾向にあります。本連載では、初回から、歴史の教訓として「第2波・第3波の可能性」を警告しましたが、現実となり、残念

永寿総合病院院長が語る院内感染・クラスター「見えない敵の恐怖」

東京・上野駅近くにある永寿総合病院では、今年3月、新型コロナウイルス感染症の集団感染が発生し、入院患者109人、そして職員83人が陽性と確認され、原疾患で闘病中だった43人が死亡した。その後、国内各地で院内感染事例は頻発することになるが、最初で最大の病院クラスターが、永寿だった。 7月も半ば以降、国内で「第2波」の懸念が膨らみ、再び医療現場に緊張感が高まる中、「永寿の経験が今後への備えに役立つのであれば」と、湯浅祐二院長(68)が本誌の単独インタビューに応じた。/聞き手・広

納豆、エリンギ…「腸内細菌」を鍛える食事法で免疫力を上げよう!

「これさえ食べれば大丈夫」という食べ物はない。自分に合った食べ物を食べることが大切。全身の免疫機能を司る腸内フローラを活性化させ、コロナに負けない身体を作ろう。/福田真嗣(慶應義塾大学特任教授・メタジェン社CEO)|構成・青木陽子、山祥ショウコ 福田氏 免疫細胞の70%が腸にある新型コロナウイルスの流行以来、首都圏のスーパーでは納豆の品切れが続いているという。 ――納豆菌は最強。昔から酒蔵では『納豆を持ち込むと、麹菌が全滅する』と言われているくらい。だから納豆菌をたくさ