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涙の向こうの五輪――太田雄貴

涙の向こうの五輪――太田雄貴

文・太田雄貴(日本フェンシング協会会長)  いよいよ、東京オリンピック・イヤーです。  僕にとってこの2020東京大会は、選手としてではなく、日本フェンシング協会の会長として迎えるはじめてのオリンピックとなります。  7年前、開催地を決めるIOC総会で当時のジャック・ロゲ会長が「TOKYO!」とコールした瞬間、招致アンバサダーの1人だった僕が会場で涙を流していたのをテレビでご覧になった方も多いと思います。僕はどうやら泣き虫のようです。何か達成感を得たとき、そして、一緒に

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