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タコに連れられて、粟島へ――内田洋子

タコに連れられて、粟島へ――内田洋子

文・内田洋子(ジャーナリスト)  ミラノで高校生達が夕飯を食べにくることになった。イタリアにも浸透した日本食ブームで、天むすやラーメンくらいではもう誰も驚かない。ならば、とタコ焼きを作った。「これは、海なのか山なのか!?」と、皆は喜んで熱々をいくつも頬張った。関西出身者は、たいがい家にタコ焼き用プレートを備えている。神戸生まれの私もご多分に漏れず、イタリアへも携えて移住した。イタリアもタコを食べる国なので、プレートを提げて半島を回ると、期せずして各地のタコの味比べをすること

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